山形は…?

鳥人間を見ていた1号。ふとつぶやく。

「山形って、東北って感じがしないよね」
…思いっきり東北だろうっ。
「いや、山形とか秋田って、なんか東北にない気がするじゃん」
いや、思いっきり東北だってば。

2号が横から補足。
「兄ちゃんが言ってるのはアレだよね。東側(太平洋側)にないからだよね」

う…う〜ん?

? posted by Yumikoit at 08:16 pm commentComment [2]

閉めないで

寝るときは子ども部屋のドアを開けておく子ども達。
我々が風呂に入る頃、一度ドアを閉める。

「閉めないで―クマが来るから閉めないでー」
とまだ寝てなかったらしい1号。

「あいつ、さっきの怖い番組でクマに襲われるシーン見たからだな」
と飼猫氏。

結構怖がりなんだよな、1号(笑)

? posted by Yumikoit at 11:57 pm

野蒜。奥松島。

東松島、と呼ばれるようになったが、私にとってはやっぱりまだ奥松島である。

帰省も最終日の今日は昼前に仙台の飼猫氏の実家に帰り、午後はお土産を買いに出かけて、夜ごはんと風呂をいただいた後で夜間クルマを走らせて家に帰るという日程だ。
仙台に2泊、松島に2泊というのも毎年恒例だが、友人知人に全く会える日程が取れないのは何年かぶりである。
みんな大変な年であったはずなのに、不義理をして申し訳ないとも思う。

2011081601

さて、松島から仙台は有料道路を使うのだがちょっと回り道をして奥松島経由で有料道路に入ることにする。
東松島に帰省したマイミクさんの日記でも読んでいたので覚悟していたのだが。
電車が復旧しているのは、松島までだ。
それより奥は、まだ開通の見通しすら立たない。
国道45号線に沿って海際の山筋を抜けていくと。
いきなり、開けた住宅地がすべて冠水していたのを見て言葉を失う。

名取の閖上荒浜方面のときには、目に痛いほどの緑が5カ月という時間を感じさせて痛々しいほどだったが、こちらはまだ家の中に廃材の見える家屋も多く、流された駅も送電線も曲がったままだ。
5か月という時間で片付けられなかった箇所も多く、ぽっかりとあいた窓の奥の家の中があまりにも哀しすぎる。
基礎しか残らない家、積み上がったがれきの中に、片付けられていない家も点在する。

? posted by Yumikoit at 10:05 pm

桂島。

昨夜は恒例のバーベキュー。幸いうちの実家も被害らしい被害もなし、帰省中は例年恒例で行っていることをできるだけ普通にやろうと父も思っているようだ。
庭先にバーベキューセットを開いて肉を焼き、みんなで食べる。
夜は花火。子どもたちは次から次と花火を取りに来る。

今日は桂島に船で行って、釣りをするという。
去年は松島の岸壁で釣りをしたが、兄一家はここ数年桂島で釣りをしているらしい。
いつも1泊しか日程が重ならないので我が家がここに参戦するのは初めてである。
というかできるんだろうか…というと父は船は普通に出ているし、大丈夫じゃないかと言う。

2011081401

塩釜から市営の巡航船に乗る。
マリンゲートの周りも水が被ったらしく、駐車場側は地面に貼られたタイルが崩れていたり、建物との間に亀裂が入ったりしている。駐車場と道路の敷居の境も、土嚢が積んであったりする。
近くには、天地逆になった船が打ち上げられたままになっていたりした。

「電車もな。復旧してしばらくは、線路の両側に船が打ち上げられている状態での運航だった」
とは父の弁。

マリンゲートから船に乗り、桂島に行く。
ここもだいぶ津波が来たらしいが、亡くなった人はいないという。
船着き場の周りには土嚢が積んであり、すぐ近くに待合室らしい建物があったが道路との境に亀裂が入り、路面は激しく歪んでいる。
こんな年だからか、釣り糸を垂れている人は他にいない。
前の晩に父と兄が作ってくれた仕掛けを使って糸を垂れる。

2011081402

2011081403

2011081404

例年は結構な魚がとれたと言うが今年は全然かからない。
午前中ずっと一か所で粘るが申し訳程度に2,3匹ハゼがかかったのと(いや、ハゼ釣りに来たからいいんだけど)、母がクサフグを釣ってすぐに逃がしたくらいで。
私は大きな網を引っ掛けてしまい、仕掛けごと切る羽目になる。

待合室らしい建物で弁当を広げてから、午前中の釣り場とは別の場所に移動してまた再開するがさらに全くかからない。仕方ないので午前中に釣り糸を垂れていたところにもう一度移動して船の時間くらいまではここで釣ろうという話になる。

そういや船の時間だけで釣りに来たけど、干潮だったんだじゃないだろうか。
いつの間にか段々潮が満ちてきている。ふと気がつくと、午後の前半に釣り糸を垂れていたところはあっという間に水に沈んでいまい、さっきご飯を食べていた建物の周辺も道路は水浸しになってきている。
やばいんじゃないの、と荷物を持って船着き場に移動。
最終的に船着き場に上がる桟橋の両側に積み上げられた土嚢の上しか通れないほど水が上がってしまった。

…これが満潮冠水という状況か。

帰りの船に乗り、塩釜のマリンゲートに着くと駐車場近くに積まれた土嚢のすぐわきの排水溝からも水がごぼごぼと噴き出していた。
松島も場所によってはやはり満潮冠水のある場所が多く、近辺に住んでいる人は大変らしい、と母が言っていた。

? posted by Yumikoit at 10:25 pm commentComment [2]

地震の跡その参

さて、帰省3日目。

NEC0196


午後から松島の私の実家に移動する。
実家には兄一家がすでに到着しているはずだ。

昨日は南下した閖上街道・県道10号線を今度は仙台新港に向かって北上Link する。

NEC0201

昨日の日記にも書いたが、この閖上街道に亘理近辺から入り、仙台新港まで一気に抜けるというのが学生時代の私の通学ルートだった。
そちら方面に勤める義妹が
「あたしも、今は(通勤は)有料道路使ってるから分からないけど、通行規制がまだかかってる可能性が高いよ」
と言ったが、とりあえず行ける所まで行こうと通ってみる。
途中、地元に住む人だけが通っていいという内容の立て看板があるところがあったがそのまま入って行くと新港まで通じているようだ。


NEC0203

閖上街道沿いの荒浜地区をはじめとするこの地域には、津波により300以上の遺体が流れ着いたという。

「…なんにも残ってないじゃん」

いくつかあったはずの集落は建物の基礎しか残ってない個所も多く、海までの光景をふさぐものが何もない。
ガソリンスタンドも鉄骨が折れ曲がり、廃墟と化している。
こんなにも変わるものだろうか。
青々と芽吹くかつては田んぼだったところに生える草がかえって痛々しいほどだ。

仙台新港を抜けて多賀城から国道45号線に入る。
この辺もだいぶ水が上がったはずだが、波の勢いはさほどではなかったのだろうか。テレビで何度か中継されたはずのイオンや自動車が大量に流出したはずの自動車工場。一見すると分からないが陰に回ると倉庫のシャッターが歪んでいたりする。

塩釜〜松島に入る。
内湾になるので津波の衝撃を感じる箇所は一気に減るが、それでも波の通り道になったと思われる箇所には船が残っていたり1階の窓ガラス部分にべニヤが貼り付けてあったりした。

? posted by Yumikoit at 10:27 pm commentComment [2]

墓参りと地震の跡。

今日は墓参り。山元町方面にある寺に行くことになっている。

NEC0177


国道6号から山側に折れた先にあるので、震災後お彼岸で墓参りをした姑舅からはお寺さんに大きな被害はないときいている。

震災後は有料道路を使っていたらしいが、今回は1号のリクエストもあって閖上街道を行く。
私が、学生時代毎日学校に通うのに通っていた道だよ、というと飼猫氏が自分も通勤通学に通っていた道だ、と言う。

2011081303

両脇はずっと田んぼだったはずのところは、背の高い草はらになり、それもところどころにつぶれたクルマが落ちていたり海岸の防風林として植わっていた松が流されてきていている。

ガードレールは折れ曲がり、時々黄色と黒のロープが張ってある。
このあたりは見渡す限りの平野で、高いところというと有料道路くらいしかない。海は砂浜で、沖の方にテトラポットなどで防波堤になるものがあり、砂浜のこちら側に7メートルかそこらの防潮堤と松の防風林、貞山掘りと呼ばれる水路があった。去年までは両脇の田んぼの向こうには、あっちに集落、こちらには林と木立が並び、海まで見えることはなかった。木立の向こう側にわずかに松林が見え隠れし、海までは見えなかったのだ。それらをすべて越えて波は来たらしい。

しかし、現在はほとんど木立や森は見えない。稲の植わっていない田んぼの向こうにスカスカに歯抜けになった松が見えるばかりである。

NEC0187

大きながれきはほとんど片付けられ、時々防潮堤のようにうずたかく積み上げられた山が見える。田んぼのあちらこちらに流されてきた松が無残な根っこをこちらに向けている。

基礎だけになってしまった家、1階を水が通ったらしく1階ががらんどうになってしまった家。集落はなくなってしまったのだろうか。青々とした草木の生い茂る田んぼがかえって痛々しい。
6号近くの市営住宅は、水が通った後片付けに訪れる人もいないのか、ガラスがなくなった窓の奥は家財道具や流されてきたがれきが積み上がったままだ。

墓参りを済ませたあとで親戚を回る。周りの山肌は削られ、仮設住宅が並ぶ。震災の時、その後の余震での話になる。
高台にあった親せきの家からは、上がってくる波が見えたそうだ。

2011081302

その後、四方山Link に上った。
小中学校の遠足、高校でも春の遠足でここに登っている。
このあたりは湧水が豊富で、水道水とは別に飲料用料理用として湧水を利用している人も多く、友達も震災直後、ガソリンがなくなるまではここまで水を汲みに来ていたと言っていた。
遠くに広がる田畑は、緑のところに混じってぼつぼつと茶色く変色した田んぼが広がる。防風林は歯抜けで、海が見渡せる。集落は数が減ってしまった。

小学校で初めてこの山に登った時の光景と、なんて変わってしまったんだろう。

? posted by Yumikoit at 10:24 pm

東北道大渋滞

例年だとお盆休みの前に一日有休を入れて、1日早く動くんだけど、今年は思いっきり大渋滞の世間の波にもまれることになった我が家。
しかも例年通る常磐道は今年は使えない。

西那須野インターから40キロの渋滞と出ているが、実際には栃木県〜福島県はずっとずっとずううっと断続的に渋滞で、2キロ進むのに2時間とかかかる。
朝8時に家を出たのに、いつもよりも5時間余計にかかり、休憩を入れつつだったとはいえ、今年は片道10時間の旅。

NEC0176



お盆だからというばかりではないと思うが、他県の警察車両をたくさん見る。
福島、山形、神奈川県、沖縄…なんと警視庁パトカーの団体様も高速道で並走。

ところで、今回の帰省では飼猫氏が職場から放射線測定器を借りてきていたので移動中10分おきに計測していた。本当はキロポスト毎に測るのが正確なのだろうが、めんどくさいのでそれはそれではしょってみる。

計測に使ったのはガンマ線とX線のトータル線量を測れる種類のもの。
クルマのガラス越しだからそれなりに計測誤差もあるだろうけど。

時々風の吹きだまりになりそうな地形でドバッと上がったりする。
トンネルに入ったとたんに一気に下がるのは興味深く。
実家についてから新聞で福島県内と宮城県の線量マップを見てみる。
大体昼間計測したデータと同じような値でした。

? posted by Yumikoit at 10:55 pm

 

地震の跡。その壱

先の大震災では、飼猫氏の実家Link私の実家Link も県内の親戚も大きな被害もないが、震災後初めての帰省になる。それだけに帰省に際して色々思うこともあるし、実際に行くと感じることもあるだろうと思っている。

来るときに使った東北道は内陸なので基本的に走っていて震災の爪痕を感じる場所は少ない。5ヶ月も経っているのだ。それでも福島県内、宮城県内のあちらこちらで路面を補修したと思われるアスファルトのつぎはぎがあったり、路肩の路面が下がっていてところによりコーンを置いてクルマが入らないようにしている個所があったりする。頭上に時々横たわる水道今日水道橋のような個所は破片が落ちないようにだろうか。塗り直した跡がある。
両脇のフェンスは、時々パネルが崩落していたり、ひびが入って隙間に鉄骨のさびたあとが覗いていたりする。時々ガードレールの代わりに黄色と黒のロープが張ってある。

宮城県内に入り、両脇の家屋に多少ビニールシートをかけて重しを載せているのは、瓦が飛んだ場所だろうか。

仙台南有料道路を通って、東有料道路から降りる。
基本的にがれきは片付けられているが、よく見ると両脇に広がるのは去年までの田んぼではなく、作付されていない田んぼに背の高い草が生えただけとわかる。
ところどころ枯れた田んぼは、海水が被ったところだろうか。

船が2隻ほど田んぼに取り残されていた。

? posted by Yumikoit at 10:06 pm commentComment [2]

高砂銀鍔/金鍔

2,3日前のこと。
帰省のためのお土産を買いに行ったついでに、金鍔・銀鍔Link を買って帰る。

高砂銀鍔/金鍔


「そういや地元で金鍔買ったことなかったもんな」
っていいますが、本高砂屋ですから地元由来の店ってわけではなく。

でもおいしゅうございますよ。

本高砂屋は、金鍔は小倉で銀鍔はサツマイモ。
金鍔のころも…というか皮がつけてあるわけじゃないので、金鍔というよりは羊羹のような食感です。

きんつば

銀鍔



んまんま。

? posted by Yumikoit at 10:40 pm

休めない理由?

1号が友達の家から帰ってきた。
「帰ってくる途中、自転車で思いっきり転んじゃってさ」
と手のひらを見せる。

派手にすりむいた掌。
「どうしよう」
どうしようったって、傷口に入り込んでる砂とか何とか、丁寧に洗ってきなさいな。
「いたいー」
そりゃ痛いだろう。それだけ派手にすりむけば。

「おかーさん、脱いだらここもすりむいてた」
胸を見せる。
どこをどう転べばここをすりむくんだろう。
交通事故にならなくてよかった。

で、この後どうするの?
「え?練習行くよ、もちろん」
そう、これからドッジボールの練習である。

そりゃ、チームの友達数人と午後いっぱいビッチリ遊んだ後で「帰りに転んじゃったから練習お休み。てへっ」ってわけにはいかんわな。

? posted by Yumikoit at 08:11 pm

<< 2011.8 >>
SMTWTFS
 1 2 3 45 6
7 89 10 11 12 13
14 15 16 1718 19 20
21 2223 24 2526 27
28 29 30 31    
 

読書メーター
Yumikoitの最近観たビデオ

Itofamily.com Home
T:3735 Y:000 Total:265333 Online:3735