風呂あがりは忙しい。大体において一人で二人を入れるわけで、しかもこの寒さ。
脱衣室でストーブを焚くにはまだ2号が小さすぎで危ないし。
風呂の蓋を開けたままとか、リビングでファンヒータつけといて脱衣所に至るドアを開けておいてみるとか、色々してるけどね。
基本は「1号よ。お前は自分で出来る範囲でいいから自分で拭け」
で、私は2号と自分自身を速攻で拭き、おむつをつけてやってから1号の拭き方のチェックをする。
次に2号の服を着せながら、1号がパジャマを着ていくのを目でチェックしていく、というやり方になる。
だいぶ1号も身体を拭くのが上手になったけどね。
今日もバスタオルで身体をくるんで、ゴシゴシしている。
そのうち…腰にバスタオルを巻き、ガニマタになって…
「…1号よ。それはおすもうさんかぃ?」
にま。
洗濯機に突進していってツッパリをかませておりました。オバカだなぁ。うひゃうひゃ。
しかしやっぱり色々覚えていくもんですね。私は 相撲(というかスポーツ全般) 殆ど見ないのにねぇ。
2000年生まれの長男1号はドッジボール→バスケ→ラグビー野郎
2002年生まれの次男2号は剣道男子→今はなんかヲタとかクイ研とか色々。お父さんは飼猫氏。
日常と読書の記録。
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あかずきんちゃん
グリム〔原作〕・グリム〔原作〕・西本鶏介文・丸山明子絵
出版社 チャイルド本社
発売日 2002.05
価格 ¥ 800(¥ 762)
ISBN 480542401X
1号が胃腸炎で幼稚園を休んでいるので、お昼寝用に読んでやる。
ストーリーは知らないものはいない話だが、こういうものこそ、機会を作ってやらなければ「読んだことがない」状態で育ってしまう気がする。まぁでも、幼稚園とか色々なところで触れるものなのかな???
1号はそれなりに真剣で、喜んで聞いていたが。
いまだに不思議なのは「狼は人を食べる」という子どもへの刷り込みはどのあたりから当たり前になるんだろう。会ったこともない動物なのに。
やっぱりこういう絵本からなんだろうな。
と色々関係のなさそうな考えばかり浮かびながら読む。
イラストは、ロウやクレヨンで縁取りした上から恐らく水彩で彩色した軟らかい色合いのもの。民族衣装のような先っぽの尖った赤ずきんと緑のベスト、赤いスカートのエプロンドレス。
首の下で結んでいるのは赤頭巾ちゃんのストーリーの生まれた国の民族衣装がそういうものなのか???と勝手な想像をめぐらす。
以前、イラスト雑誌MOEで紹介されていたことをもとに、少し調べてみる。
「赤ずきん」の舞台となるのは、ドイツ北部のツィーゲンハインという小さな村。
頭巾と同色の膝上のスカートの組み合わせをカッペ(Kappe)と呼ぶ。子どもは赤いカッペ。結婚すると若いうちは緑のカッペ。中年になると紫、未亡人が黒いものを着用する慣わしである。
赤ずきんのカッペは、原文によるとおばあちゃんが作ったものらしい。
http://ma-socks.hp.infoseek.co.jp/sirokumaryu_maturi/Schwalmstadt.htm
これを見ると、必ずしも日本の絵本でよく見られるようなずきんではないことは明らかで、コップを伏せたような不思議な小さい帽子を、黒い帯で首の下に結ぶような「ずきん」である。また、「赤」いずきんは文章を吟味すると、未婚の、とも読み取れるから恐らくは若い夫人も未婚のうちは赤いものなのであろう。
数年前はやった「オトナのためのグリム童話」の手の読み方をするならば、セクシュアルな読み方をする人がいるかもしれない。
? posted by Yumikoit at 09:37 pm TrackBack [0]
びりびり
東君平著
出版社 ビリケン出版
発売日 2000.09
価格 ¥ 1,260(¥ 1,200)
ISBN 4939029115
いちまいの くろいかみを びりびり やぶいていたら へんなどうぶつが うまれました。 びりびりという なまえを つけてあげたら ひとりで あるきだしました。
で、びりびりくんが 時計を食べる。こらかえせ。そらびりびり。そらびりびり。→ びりびりくん、2匹になる。
びりびりくんが雨靴食べた。大事な雨靴取り返せ。 こらびりびり、そらびりびり → びりびりくん、4匹になる。
…という訳で、倍々に増えていって16ひきになってぞろぞろぞろぞろ。
16匹は区切りが悪いから、64匹か、256匹まで頑張って欲しい、というのは…誰かさんの影響だな。これは。
こういう不条理で単純な話は子どもは大好き。
1号大喜びで何回も「もっと読んで、読んで」と言っておりました。
? posted by Yumikoit at 09:36 pm TrackBack [0]
笑わない数学者
森博嗣著
出版社 講談社
発売日 1996.09
価格 ¥ 945(¥ 900)
ISBN 4061819275
S&Mシリーズ第3弾。
密室の定義って面白いですねぇ。このシリーズは結構みんな建物自体に凝ってるかも。舞台設定が特殊なんですね。
「どこにも存在するとは思えない建物」をまず想定しているところ。
2作目は大学の構内ということで、少し意味合いが違うけれども。
1作目は、密室にずっと住んでいた四季博士。
ある意味今回の舞台設定に似ている。そこに住み続け、閉じこもる天才科学者という意味で。
ただし今回の設定で異なるのは、「閉じこもるのは1人ではなく、2人、3人入れ替わる可能性があった」ということかもしれない。
結果として最後に残ったのは誰か…結末に不定義のまま読者へ残される謎。
3作目である意味原点に返ったってことでもあるのかな。
円の内と外。数学的な提示の仕方だが、哲学的でもある。
そういえば学生時代の教官が、「物理やろうか哲学やろうか悩んで、物理にした。哲学は答えが出ないけど物理は出るから」と言っていたっけ。
? posted by Yumikoit at 09:50 am TrackBack [0]
ぼくが医者をやめた理由
永井明〔著〕
出版社 角川書店
発売日 1998.06
価格 ¥ 460(¥ 438)
ISBN 4043447019
どんな医者に診て欲しいか。医者と患者の関係をみる時に、医者の立場ではなく患者からの立場を想定する人が殆どだろう。
この人は、かつて医者だった。
そして自分が医者であることに恐らくは違和感を感じながら、ある日突然、医者を辞めた。
何かを辞める時、理由がたった一つであることは殆どないと思う。
恐らくは小さな積み重ねが、辞めさせる動機を形作っているのだ。
彼の場合、それは医者になったばかり、いやむしろ修行時期の研修医時代にさかのぼってその小さな積み重ねがはじまっていたのだ。
彼の、研修医時代の体験を恐らくは思いつくままに書き連ねていった体験記。そこには苦い思い出が綴られている。
患者の立場からすると「たまったものじゃない」ことの連続かもしれない。でも医者もニンゲンだ。まちがいなく。
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