笑わない数学者

笑わない数学者

森博嗣著

出版社 講談社
発売日 1996.09
価格  ¥ 945(¥ 900)
ISBN  4061819275
★★★★☆
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S&Mシリーズ第3弾。
密室の定義って面白いですねぇ。このシリーズは結構みんな建物自体に凝ってるかも。舞台設定が特殊なんですね。
「どこにも存在するとは思えない建物」をまず想定しているところ。
2作目は大学の構内ということで、少し意味合いが違うけれども。

1作目は、密室にずっと住んでいた四季博士。
ある意味今回の舞台設定に似ている。そこに住み続け、閉じこもる天才科学者という意味で。

ただし今回の設定で異なるのは、「閉じこもるのは1人ではなく、2人、3人入れ替わる可能性があった」ということかもしれない。
結果として最後に残ったのは誰か…結末に不定義のまま読者へ残される謎。

3作目である意味原点に返ったってことでもあるのかな。

円の内と外。数学的な提示の仕方だが、哲学的でもある。
そういえば学生時代の教官が、「物理やろうか哲学やろうか悩んで、物理にした。哲学は答えが出ないけど物理は出るから」と言っていたっけ。

? posted by Yumikoit at 09:50 am pingTrackBack [0]

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