永井明〔著〕
出版社 角川書店
発売日 1998.06
価格 ¥ 460(¥ 438)
ISBN 4043447019
どんな医者に診て欲しいか。医者と患者の関係をみる時に、医者の立場ではなく患者からの立場を想定する人が殆どだろう。
この人は、かつて医者だった。
そして自分が医者であることに恐らくは違和感を感じながら、ある日突然、医者を辞めた。
何かを辞める時、理由がたった一つであることは殆どないと思う。
恐らくは小さな積み重ねが、辞めさせる動機を形作っているのだ。
彼の場合、それは医者になったばかり、いやむしろ修行時期の研修医時代にさかのぼってその小さな積み重ねがはじまっていたのだ。
彼の、研修医時代の体験を恐らくは思いつくままに書き連ねていった体験記。そこには苦い思い出が綴られている。
患者の立場からすると「たまったものじゃない」ことの連続かもしれない。でも医者もニンゲンだ。まちがいなく。
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