１号が休みだった間の話。
班長の１号が休みの間、２号が仮の班長として班長旗を持って登校する。

班長旗の柄の方を持たずに反対側を持ってみたり、つい振り回してみたり。
まぁ他の班長も旗の部分を巻いたままぶら下げたままで持っているのであんまり意味がない子なんかもいて、だから２号の振る舞いが目立つ訳でもないのだが。
振り回すと危ないので注意しておく。
「だいじょうぶっ」
あんたが大丈夫じゃなくても、周りは危ないんじゃい。

１号が休みだと２号の他はあと１年生の子１人だけになるので、念のため１年生のお母さんと交代で学校まで付き添っていたのだが。
学校まで近づいたある交差点にて、
…ガッ。
「あぅっ」
うずくまる２号。

しばらくして立ちあがり、気を取り直してまた歩きはじめる。

学校の手前で子ども達に挨拶をしていた校長先生に
「今、班長さん転んだ？」
と２号が声をかけられている。
「いえ…班長旗の先が、電信柱にぶつかって…」
…で、班長旗の反対側が腹にハイってダメージを受けたわけだ。

だから危ないって言ってたのになぁ…。

２号

というわけで、１号ようやく登校。
帰ってきた１号に、どうだった？と訊く。

「席替えしてて、どこに座ればいいのか迷った」

飼猫氏が言う。
「席替えしてても席がまだあったか。よかったな」

「お前の席は家だ！なんてことはなかったよっ！」

１週間経ってウラシマさんだった１号の登校であった。

１号

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先週、医者からは
「とにかく最低一週間、様子を見て」
と言われた１号の肺炎。

火曜日に
「次は金曜か土曜日にレントゲン撮って、それで判断しましょうね」
と言われているのに、
「今日で一週間だから、今日行ってレントゲン撮ってもらって、で、金曜から学校行きたい」
と主張する１号。

お前の魂胆は見えてるぞ。
金曜日学校休んだやつが、土日のドッジの練習(とかスポーツ大会の練習)に参加するなんてありえない。だったら無理やりにでも金曜日に学校に行って、土日の練習許可もぎ取るつもりだろうっ!

という訳で強引に病院に向かう１号。珍しく?診察開始時間になるともうそわそわ。
「学校行っていいって言われたら、もう遅刻してでもすぐに学校行っていい？」
…１号。今日学校に行くためには、先週末具合が悪くて洗えなくて放ってあって、昨夜になって慌てて洗った上履きが、乾いている事を確認しないと難しいと思うよ？

１号

今日も１号は学校お休み。
で、１年生と二人だけの登校班なの付き添って行く。

坂を下りたところでふと脇を見ると、白い物体がぐったりと寝ている。…小さな…あ。子猫だ。
子ども達が気付くと、ただでさえちょっと遅めの登校班の学校の到着時間が遅くなりすぎてしまうので、そのまま通り過ぎて、帰りがけにもう一度確認する。
まだあったら、スコップ持ってきて埋めてやった方がいいのかなぁ…。

あれ。いない。
そのまま坂を上がると、女子中学生が小さな猫をとり囲んでいた。
水場の近くで２匹の猫をかまい、水を飲ませてやっている。
ねぇ、もう一匹、下で横たわってなかった？
「それがこの子ですよぉ！」
あ。死んでなかったんだ。ホッとする。そっか、捨て猫だったんだ。やっぱり。
ここ、捨てに来やすいらしくて時々捨てられてたりするんだよね… 。

でも…困ったねぇ。うちも猫飼えないしなぁ。
中学生もそろそろ朝練の時間が終わりとのことで学校に戻らなければならない。

まぁとにかく、一度帰ろう。１号は猫が好きだから、帰ってこの話をしたらすごく気にするだろうなぁ。
家に向かって歩きはじめると、同じ登校班の子の家の前に今度はヘビがいた。
立派な、おそらくは青大将。おー。つやつやしてるなぁ。
思わず携帯を出して写真を撮ってると、そこの家のお姉ちゃんが出てきた。
「おはよーございま…何してるんですか？」
ヘビがいたからねー、写真撮ってるの。
「ヘビ？…ギャッ！」
まぁそういう反応が普通だろうなー。大丈夫大丈夫。おばちゃんここにいるからおばちゃんの後ろ側通れば大丈夫だよ。
こわごわと、走って中学校に走ってく。

どうやらこの辺を根城にしている蛇らしく、「先週もこの辺に出てきたのよね…」とお母さんがため息をついている。この辺、餌たくさんありそうだからなぁ。(いや、さっきの子猫は食べないだろう)

さて、帰ってきて１号の反応。
「えっ。猫欲しい！見に行きたい！」
学校から帰ってきた２号はといえば。
「そんなのいたの？」
どうやら1年生の下校時間頃、猫は子ども達にくっついてそこからまた場所移動したようで。ちゃんとお家ができてくれるといいけど…

２号 １号

先週からお休みの１号。しかし薬が効いているので、熱はもうない。
おかげで、退屈がって機嫌の悪いこと。
昨日は２号と大喧嘩し、今日も今日とて…。

飼猫氏が言った。
「あいつはやっぱり、適当に運動させるスペースがないとダメなんだな」
スペースの問題じゃなくて、そもそも今は安静第一で寝てなくちゃダメだと思います。寝てないけど。
「泳ぎ続けてないと死ぬマグロと一緒だな。やっぱり」
まぁそれは同感。

１号

おととし、１年の音読で聞くものは今年２号の音読で聞くことになる。

で、今年も「一つの花」なわけだ。
そして今年も、「ゆみちゃん、いいわねえ。お父ちゃん、ヘンタイちゃんになるんだって。ばんざあいって・・・・。 」
というわけで、「お父ちゃん」が「ヘンタイちゃん」にされちゃうわけだ…。

２号

今日も朝から１号は点滴のため病院に行く。１５分くらいの少量の抗生剤の点滴である。
昨夜はかなり熱が出て、しんどそうだったが今朝は
「おかゆたりねぇ」
と文句を言う余裕がある。

昨日の血液検査の結果をもらってふと気付き
「そういや今日は誕生日だな」
とつぶやくと看護婦さんから
「えっ！ほんと！」
「おめでとう！」
と声が飛ぶ。

１号自身も今朝一人で
「昨日は病院で１１歳最後のこんな日で、明日も練習行けなくて１２歳最初の記念日か。いったいなんて日なんだよ」
とぶつくさ文句を言っていたが。

看護婦さんから
「じゃぁ、お祝い何にもあげられる訳じゃないけど、せめて点滴をもう一パック！」
と言われたら
「い、いや、それはちょっと」
と断っていた。

そんなこんなで今年はこんな１号の誕生日でしたとさ。

１号

今朝になって更に熱が上がる１号。今日は３８．５℃。
さすがにこれは休みだなぁ。

大会まで１カ月余裕があってよかった。
しかもこの１カ月はスポーツ大会の練習もあり、遠征はあまりないはず。
もう６年生だし、たかが風邪と思うが、頭痛の訴え方がちょっと違うし一応病院に行っておくか。

「溶漣菌もちょっと流行ってるんですよね。一応検査しておきますか」
あ。じゃ念のため、尿検査もお願いします。
ここんところ疲れがたまってたようなのでお願いする。

レントゲンと血液検査と、溶漣菌の検査と尿検査。
すぐに結果が出るのはレントゲンと溶漣菌の検査。

「立派な肺炎ですねぇ…」
…褒められてしまった。＜違
溶漣菌の検査は、最初反応が薄かったが時間が経ったらはっきり溶漣菌の反応が出たようだ。
ありゃありゃ。まぁ…。

週末しっかり寝て、来週も休みになりそう。
夕方になりまた熱が上がる。でもまぁ「腹減った〜」と言ってるから大丈夫か。

１号

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そんなこんなで一晩経って。
まぁ練習の日はどうしても寝る時間が遅くなるので、木曜は１号も２号も起こさないと起きれない。

「あ。３７．２℃」
プールの季節になり、更に今週は生活習慣記録表なるものをつけている関係で毎朝熱を測る１号２号。
ふーん。まぁ普段の体温よりは高いけど、休むほどじゃァないなー。頭痛とか腰痛とかは？
「ちょっと頭が痛い…」

６年のくせにグズグズしているのを見るのはうっとおしいが、これは体調が悪いんだろうな。
どうするの？行くの？休むの？

逡巡しているところをみると休みたいんだろう。自分で決めればいい、ととりあえず放置してみる。
「やっぱり行く…」
ほぃ。行ってらっしゃい。一応風邪薬は飲んでね。

帰ってきた１号。
「何か朝出る前よりもひどくなった…」
と帰るなり自分で熱を測る。
３８℃かぁ。塾はお休みだね。
熱が明日下がっていた時のために宿題くらいはやっとけ。
「あっ…宿題の漢字ドリル学校に忘れた…」
誰やら友達に電話している気配がする。

「ドリルぅ？塾で見せれば問題ないでしょ！と言われたけど、熟休むから、って言ったら何ぃ、それぇ？って言われた…」
とブツブツ言ってる。
そう言いつつ、腹が減ったといい宿題が終わると袋ラーメンを自分で作って食べている１号。
「他になんか食べるものある？」
おにぎりが作れるけど…夜ご飯の時間はちゃんと食べてよ。
「じゃ、おにぎりいいや」

かくして夜ご飯はちょっと簡単にどんぶりものにして、しっかり食べて８時前には寝てしまいましたとさ。
病気とは思えない食欲だな…。

１号

クラブで6時間だと、水曜日の帰宅は4時半近くになる。
帰ってきて、国語の音読の宿題だけやって、おにぎりとかパンとかちょっと食べるとすぐにドッジボールの練習の時間。

しゅくだいはー？
「あとちょっと！帰ってからやる！」

で、私は2号の剣道の見送りついでに(今年は役員だから)打ち合わせをして、帰ってきてすぐにドッジのお迎えに行って、帰ってきたらまた剣道のお迎えに行くわけだが。
「(体育館はもう借りる時間がお終いだけど)校庭でもちょっとみんなで練習していくから！」
…って、それ、遊んでるとしか言わないし！

さすがにコーチのお叱りがあって三三五五帰りにつく子ども達。
「おかーさん、帰っていいのに」
帰っていいなら何のためにお迎えに来たんじゃ。
「もう1秒たりとも、学校に来なくていいから」
あんたの都合はさておき、あんたはただの扶養家族だから発言権はないわな。

自転車に乗って校門を過ぎると
「なんかアタマが痛いんだよねー」
だったら遊んでないでさっさと帰ればいいのに。宿題もやってない癖にさ〜。

１号