またまた１号の中学入学シリーズ。
学校から帰ってくるなり、
「お母さん、ノート準備しなさいって言われた」
ふーん。どんなノートで何冊？
「なんてぇの？だいがくのーととかってやつ」
予想の範疇内だな。
「だいがくのーとって、どんなノート？」

…これ。
小学校３，４年くらいまで私が１号に作文の練習代わりに書かせていた日記のノートを指さしてみる。
「これ？」
そう。これ。
先週、ホームセンターに行った時に、１０冊組の大学ノート、どの色がいい？ってあんたに訊いてその場で買ったよね。

「小学生や中学生が使っても、大学ノートなのか…」
とりあえず３冊ちょうだい、と言って持って行きましたとさ。

１号

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中学はまだ授業が始まらない。
入学者向けのオリエンテーションばかりである。
大体において、まだノート用意しろって言われないもんなぁ。今日は何をするのかな。

入学前に渡されていた予定表を見る。
「入間地区数学テスト」

１号、これを見て
「ニンゲンチク…？」
ニンゲンじゃなくて、イルマ地区だってば(笑)

１号、自分でウケまくって学校で披露するとかしないとか。

１号

私の実家の両親が、１号の入学祝を兼ねて泊りにやってきた。
さて、お祝いごはんは何にしよう。
いろいろ考えたが、スーパーでちょっといい寿司を買ってこようという話になった。

実父は寿司をあまり食べないのだが、魚料理などは好きなので一緒に揚げ物などのお惣菜も買えばいい。両親を連れて魚屋の充実したスーパーで一緒に選びながら買うことにする。

おーい、今日の夜は寿司だよっ。
そういうと大喜びする１号２号。

さて、両親と私と飼猫氏でスーパーでいろいろ買い込んで帰ってくる。
帰ってきて夜のごはんの支度をしていると、２号が不安そうに寄ってきて
「寿司だけじゃないの？」
という。
１号が仏頂面でやってきて、
「おれ、そのほうれんそうのおひたし要らない。寿司だけでいい」
という。

えーい、黙れ。色々あってのご馳走なんじゃ！

２号 １号

映画のチケット。よく考えたら後５日くらいしか有効期限がない。
これはもう、今日行くしかないでしょう！
ということで今日は映画デー。

念のため、昨夜のうちに予定確認。
明日のあんたらの予定は？
「宿題が終わらない…」
と情けないことを言う２号。
「おれ、ドッジボールの練習行くから」
と卒業しても体力有り余っている１号。

そうか。じゃぁ母さんと父さんは出かけてくるからね。
子ども達が一緒なら、アクション系とかにしなくちゃと思っていたが、夫婦二人だけなので心置きなく「舟を編む^G」を見ることにする。

朝、映画に間に合うようにと起きたら、２号は宿題を目の前に、ぼーっと漫画を読んでいた。
これをやるから、何時間宿題を目の前にしても絶対に終わらないんだよな。
１号は？まだ寝てる。今日は行かないのかなぁ。まぁいいや。

つーわけで、映画三昧でした。ふっふっふ。面白かったぁ。

飼猫氏 私 映画

２号が帰ってくるなり
「今日は友達が来るから！」
という。
ふーん。だれが来るの？

「ＵくんとＹくん！」
ふむん。剣道の先輩とカルタの先輩だな。二人とも６年生だ。

間もなく二人がやってきて、Wiiの準備をし、３人で遊び始めたところまたインターホンが鳴った。
どなたですかー？
おや。Ｆくん。ＵくんとＹくんと同じ６年だ。
２号とはカルタ友達だが、カルタは年間に１か月程度しか練習がないので、いとう家内では主に１号のドッジボールの後輩の扱いである。(そして多分、Ｆ家でもそういう扱いなのだろう)

４人で仲良くWiiで遊んでいて、他の二人は普通に「いとうくん」と呼んでるのだが、Ｆくん、一瞬２号のことを何と呼んだものか迷って。
「ねぇ〜。１号ジュニア！」
と１号の名前にジュニアをくっつけて呼んだ(笑)

そういやドッジの仲間はお互い基本ファーストネーム呼び捨てルール。剣道は名字ルール。そしてなぜか２号は学校でも「いとうくん」で定着してるんだけど。…文化の差だなぁ。

でもねぇ。「ジュニア」くっつけて呼ぶと、弟じゃなくて息子の意味になる気がする(笑)

２号

１号のいない夜。
「お兄ちゃんがいないんだから、お兄ちゃんがいるときには食べられないものが食べたい」
という２号。

「骨付きのお魚の塩焼きかなー♪」
とかわくわくしてるので、一応スーパーに連れてってみる。
あのねぇ。お父さんも適当な時間に帰ってくるんだから、(そして飼猫氏の方が１号よりも好き嫌いが多いんだから)何が何ても魚とか言わなくてもいいんだよ…。

スーパーで、２号が抱え込んだのは、トンテキ 。

つーわけで、さっとゆでた白菜の上に焼いたトンテキを載せる。
これなら、１号も喜んで食べそうなんだけどねぇ。
まぁいいや。また別の日に買ってくることもあるだろう。

２号

１号の通う中学校では、新入学のこの時期にオリエンテーションを兼ねて秩父まで１泊で合宿に行く。

学校から帰ってきてからゴロゴロとiPodで音楽を聴いたり漫画を読んでいた１号。
３月に卒業した後も顔を出しているドッジの練習に行き、その足で塾に行く。
帰ってきてからようやく合宿の準備を始める。

「お母さん、無地のレジャーシートなかったっけ」
オレンジ色のがあるけど、これは重いよ。乗り物柄は恥ずかしいだろうが、ポケモン柄のだったら別にいいんじゃないの？
「いや、それはちょっと…」
合宿の持ち物自体は２月の入学説明会の時には出てたんだし、あんたは今週頭から々学校で案内されてるんだから、前日のこんな夜遅くじゃなくてもちょっと数日前に言ってくれれば、買いにも行けたのにねぇ。
仕方ないのでオレンジ色の厚地のレジャーシートをリュックに詰めている。

水筒は１リットルと２リットル、どっち持ってくの？
「１リットルの方はたまに液漏れするんだよなぁ。でも２リットルは間違いなく大きすぎるから、まぁ１リットルかな」
「手荷物用のバック、お父さんの借りていい？」
出かける前に言ってたアレね。電話で許可取ったから、持ってっていいよ。


そういや、トランプとかUNOとか持ってっていいとか書いてあったけどどうするの？
「そんなの、寝る直前なんてやる暇ないだろ。おれは寝るし。いいよ、持ってかなくて」
…。絶対に寝ないと思う。寝ないで遊ぶに決まってる。
ドッジボールの合宿みたいにみんなくたくたになるまで身体動かすわけじゃないんだもん。
遊ぶに決まってるよ、間違いなく。

でもまぁいいか。他の子が持ってってるだろ、きっと。

１号

新学期には雑巾がつきものである。
さて、今年はどうなんだろう。

「ええー。３学期に使ってた雑巾をそのまま持ってくよ。問題ない」
と大言壮語を吐く２号。
春休みの間聞かなかったことにして放置していたが前日に雑巾を目の前に持ってこさせる。

これを持ってく気だった？
前もって相談してくれれば、まだ家庭科は始まってないんだし作ってあげるくらいはできたのにねぇ。
春休み中、何度も「学校の用意はしたの？」って聞いて、「大丈夫！」って言ってたんだから、あたしは用意しないよ。

「どうしたらいいの〜？」
１枚は作ってやるから、もう１枚はあたしの作り方見て自分で縫ってみろ。

という訳で即席の縫物講座始まりである。
苦労しながらも、１時間くらいかけてなんとか雑巾らしきものを縫い上げた２号。
うん。まぁ玉結びっぽいものもできるようになったし、１号の家庭科開始時よりはずっといいじゃないか。

で、入学式の１号。
持ち帰った書類を見ると「雑巾２枚」とある。
うううん。入学準備品になかったから安心してたら、やっぱり中学でも必要なのか。
しょうがないので、ミシンを出してダダダダダ、と縫ってしまう。

横で見ていた２号が
「そんなあっという間にできる方法があったのか！」
と驚愕の表情。
まぁ手縫いで教えたしね。
つーか、手縫いを覚えてからじゃないとミシンはさっわらっせな〜ぁぃ！

２号

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春休みも終わり。
今日は２号の始業式と１号の入学式である。

小学校は、午前中が普通通り登校して始業式、入学式は午後からとなるが中学は入学式は午前中らしい。
「中学って、始業式は午後なの？？？」
とここ数日の１号と２号の間の素朴な疑問。

さてさて、まずは２号、行ってらっしゃーい。
１号はというとすっかり手持無沙汰である。
「ねぇ、お母さん。ホントに９時過ぎでいいの？普通の学校の開始時間にしては遅くねェ？」
卒業式の時の時間スケジュールが頭にあるので、１０時から入学式、というのは１号としても遅く感じられるらしい。
いいんだよ。昨日、剣道の時に中学生のお母さんに訊いたんだけど、１時間目の始業式が終わったら在校生はとっとと帰って、その後で入学式なんだってさ。
「あー−−−−−なんかすげー納得した」
と１号。

ところで何時ころ出る？
こっちも実はのんびりしすぎていて、卒業式の時は前日にスーツを並べておいたのだが今日は朝になってどれにしようか迷っている体たらくである。
「えっと、９時５０分までに行けばいいんだよね？」
でもまぁ、９時２０分にはクラス発表なんだろ。みんなそのくらいには来るんじゃないの？
「えーと、じゃぁ９時１５分ころ出ようか。じゃぁ、制服に着替えるのは、９時過ぎてからでいいな」

どうしてそんなにのんびりしているのかというと、徒歩３０秒の隣の敷地に行くだけだからなのだが。

制服に着替えてしまうと途端に身の置き所がなくなる１号。
「なんか窮屈でさ」
卒業式の日に制服着て砂だらけで低学年用の遊具で遊んでたやつがよくゆぅわ。
すぐに第２の皮膚のようになじむからあまり堅苦しく考えなくていいんだけどねー。

外に出ると、ちょうど中学に向かう同級生が何人か歩いている。校門を入ったところには既にたくさん来ていて、
「なんでみんなこんなに早く来るんだっ？」
と１号がびっくりしていて面白い。
隣の校区の小学校の子がメインで、１号が卒業した小学校からは入学人数が少ないのを気にしていた１号だが、ドッジボールのキャプテンだった子が一緒のクラスで大喜び。

「それでねっそれでねっ」
夜、帰ってきた飼猫氏に新しいクラスについて熱く語る。
「おれよりも背のデカい子が２人もいたんだよ！こぉんなにデカい子だったんだよ！」
と鴨居の下でニコニコする。
そうか、今日一番語るポイントはそこだったか(笑)

１号

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私自身は剣道とか全然縁がなかった人なので、剣道だの柔道だのというと「段を持ってる」とか「初段」とかある？…ってイメージしかない。
で、なんだかんだと２号が剣道に通い続けてようやく、「段」の前には書道と同じく「級」があって、小学生のうちは「級」しか取れないのだと知る。
ようやく２号も取れる年齢になった。

つー訳で、審査会会場である。

少し早い昼食を食べ、途中お腹が空くからとおにぎりをリクエストされて作り置きしたものを、２号が家に忘れてくるのは既にお約束である。そしてそれを１号が留守の間に食べるのも既にお約束の世界。

同じ剣友会の子もごっそり受けるのでみんなで会場に集合する。
受付を済ませるといわゆる受験番号みたいなものをもらって、垂れに貼る。
２号は２番。誕生日の遅い子から順番に並べられるらしいので、同じ剣友会の誕生日の２日違いの子とペアを組めるかなと期待したが、そちらが３番になってしまったので別の剣友会の子とである。

知らない子とだと緊張するかな？と思っていたのに、いや、順番待ちの間くつろいであぐらをかき、相手の子と楽しそうに喋っている。オオモノだなぁ、と飼猫氏が笑う。

天気予報は春の嵐というので心配していたが、風は強かったが雨には降られず、近くの地域で降った雨のせいか虹が出ていた。
結果は合格。
はじめての審査会としては上々であった。

２号