それがわかっているので、なんでも先へ先へと指示を出し、あとで自由な時間を作れるようにとこちらも気を配るわけなんだけど。
学校から帰ったらまず連絡帳出して。宿題をしてから遊んでよ。
洗面所に給食の箸の入った給食袋を置きっぱなしにするのはよせよー。せめて箸箱は台所に持って行くように。
靴下を脱ぎ棄てたまま、その辺に置くのはよせ。
宿題が終わって、ようやく解放された2号。
「ここから1時間、ゲームやりたい」
うぅーむ。夕方剣道だけど。それまでにやらなくちゃいけないことは?
「えーと。お風呂掃除と、洗濯物たたんで、あと日記と、布団しいて」
布団は、4時前に敷かれても困るよな。まぁそれはあとでいいとして。
洗濯物は…今日のこの天気だとあんまり乾いてない。しょうがないなー。
とにかく、日記と風呂掃除はやっちゃいなよ。そうじゃないとゲームは無理だよ。
というわけで、5時までのゲーム時間を手に入れた2号。
ゲームが終わり、6時からの剣道に向けて。
「あと道着に着替えるだけだから、4時半まで本読む!」
ふむ。黙認してみる。
4時半。本を片づけた2号。
「道場まで道着で行けるかどうか、確認してくる!」
道場は、何せ敷地の隣の中学校の校庭に建っているので、見えるんだが。
昨夜の雪で校庭がびちゃびちゃだと、袴の裾が泥だらけになるのでな。
なぜか10分かけて帰ってくる2号。
「大丈夫だった!」
というわけで、着替え始めるが、1時間遅く下校した1号の宿題が気になり、そのあと1号が書いている雑誌の懸賞はがきが気になり、5分経った時はまだ袴の紐を結んでいる。
4時45分。
インターホンが鳴る。
「2号くーん。今日は合同練習だから、早く行くんだよ!」
とお誘いである。
防具をつける暇はないので、道場でつけるしかない。
あー。まったくもう。
そういう、「決めた時間に必ず5分か10分遅れる」という習慣をなんとかしてほしい訳よ!私としてはっ!
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