朝、起きると1号はもうドッジボールに行った後だった。
やっとパジャマから普段着に着替えた2号に訊く。
─ 朝ごはん、食べた?
「ううん。まだ」
─ 1号は?
「冷凍庫からご飯出して、レンジで解凍して、昨日のカレーかけて食べてた」
あーそう。
…1号め。昨日の夜は、『おかーさーん。明日のお昼は、カレーうどんにしてね』って言ってたくせに。カレー全部食べちゃったら、お昼カレーうどんにできないじゃないか。
別にいいけど。
2号は、食パンにチーズをのせて焼いて食べ始める。
1枚残っていた食パンに同じくチーズをのせて焼き、飼猫氏へ。
きゅうりを切り、枝豆の茹でたのがあったので2号に渡す。
さて。どうしよう。
ご飯は食べきっているので、1号は冷凍庫のご飯を解凍して食べたのであり。
冷凍庫のご飯もそれでおしまい。
お米とげばいいんだけどね〜。お昼ごはんにもするつもりならそれでもいいんだけど、私一人のためにっていうと何となく面倒。
パンはさっきのでおしまいだし、シリアルも切れてる。
仕方ない。うどんでも茹でよう。
きゅうりを切って、冷蔵庫にあった長芋を切り、ゴマとネギ。
めんつゆは薄めないでそのままかけよう。
作り終わったところで、チーズトーストを食べ終わった2号が
「ごちそうさまぁ。でもまだおなか空いてる〜」
と皿を持ってきた。
…あ。と私の手元を見る。…食べる?
「でもお母さんのだからいいよ」
でもおなか空いてるんだよね。
「うん。なに食べたらいいかなぁ」
じゃぁ食べなさい。母さん、他の何かまた作ればいいから。
というわけで、また乾麺をゆでて食べる私。
これなら、最初から3人分まとめてつくりゃよかったなぁ。
さて、お昼ごはんはお出かけまで時間がなかったので、1号が帰ってきたあとで冷凍庫に入っていたピザを焼く。
ちょっと焦げたやつを食べたあとで、チーズのたくさん載ったやつの最後の1枚に手を伸ばしたら
「あっ…」
と1号がつぶやく。
「それ、一枚も食べてなかったから食べたかったのに…」
…。1口食べたあとで悪いけど、それでいいならあげるよ。
「…ありがとう」
1枚を4つに切り分けてるんだから、誰かが2つ食べたな。
しかたない。こっちのバジルソースをかけてるやつを…と1枚取る。残り1枚。
「それ、ぼく食べたいからキープね」
と2号が言う。
「えー。ぼくもまだ食べてないのに」
と1号。
いいよいいよ。じゃぁあたしが食べるのやめるよ。
どうも食べ物のチャンスに恵まれなかった気がするわ。今日は。
2号 1号
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