ヴェルサイユの異端公妃

ヴェルサイユの異端公妃

宮本絢子著

出版社 鳥影社・ロゴス企画部
発売日 1999.05
価格  ¥ 1,995(¥ 1,900)
ISBN  4886291015
★★★☆☆
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副題として、リーゼロッテ・フォン・プファルツの生涯 とある。
リーゼロッテ・フォン・プファルツはドイツのプファルツ選帝侯の娘で、ルイ14世の弟オルレアン公に嫁ぐ。
息子フィリップIIはルイ15世の摂政であり、孫にフランツ・シュテファン即ちマリーアントワネットの父を持つ。

ドイツに生涯愛着を感じ、フランスの習慣になかなかなじめなかった彼女は、故郷の親しい人々にたくさんの量の手紙を書き綴る。
それらの手紙をまとめたのが、この伝記。当時のフランスの文化、生活や政治事情などをうかがい知ることができるのが興味深い。

孫娘の一人が修道院長に就任するが修道院内にあってもコーヒーや嗜好品、喜劇の上映などを楽しんだりしている様子は、今の常識からすると不思議なくらい。

また、格式の違いで、肘掛け椅子や背もたれ椅子、スツールなど座れる椅子が違っているので、国賓を招く時にもその「格式の違い」の摺りあわせがうまくいかなくてダメになるという話も面白かった。

伝記というと、歴史上の重要人物のもの、という思い込みも大きいがこういった歴史の周辺を彩る人物の伝記も興味深い。

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アリオン 3,4

★★★☆☆
安彦良和著

出版社 中央公論社
アリオン (3)
発売日 1997.03
価格  ¥ 571(¥ 544)
ISBN  4122028302 アリオン (4)
発売日 1997.03
価格  ¥ 571(¥ 544)
ISBN  4122028310
ハデスの呪いにより、ポセイドンを殺した直後のシーンから。
父をこの手にかけたと思い悩むアリオンをプロメテウスはかくまい、エリヌースから守ろうとする。そして昔語り。
プロメテウスとパンドーラとの恋と結婚、一方 ガイアを毒殺したと疑いをかけられてプロメテウスにすくわれてかくまわれるパンドーラが、ポセイドンによって身篭り、男女の双子を産んだ経緯。

アニメを見ていた頃にはイマイチ事情がわからなかったが
アリオンとレスフィーナは最後の最後で実は兄妹ではなく、アリオンはプロメテウスとパンドーラの子であり、すりかえられていたことがちょっと意外だった。そうか〜そんなストーリーだったのか、と。
アニメではセネカが実は女の子だった、というくだりが好きだったのでちょい残念。

でもやっぱり全体を通してみると原作の方が全体がすっきりまとまっている気がするのは贔屓目かしら。

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