明日は運動会である。
学校から帰ってきた1号が言った。
「明日オレ、騎馬戦でるかもしれない」
…プログラムを見てみる。…はぁ?あんた5年でしょう。6年の騎馬戦にどうして出るの?
「今日の練習のときに、お休みの子がいて人数が足りなくなったとかで、練習に駆り出された」
ほえー。卒業するまでに2回も出れるなんてお得な話だねぇ。
「そぉ?オレ、資材係もやってて忙しいから、やりたくないって言ったんだけどな」
それでどしたの?
「Tくんとかに押しつけようとしたけど駄目だった」
Tくんもあんたと同じくらい背が高くて、がっしりしてるもんね。でもまぁ勉強家のTくんに比べて「体育会系の仕事はあんただ」という認識がいかに定着してるかってことだな。
「ま、明日行かないと分かんないけどね」
で?騎馬戦、上?下?
身体の大きさからいって同級生と組む来年は絶対に下だと思ったので念のため聞いてみる。上をとるなら今年しかないだろう。
「んっと、下」
まぁそうだろうな。上に乗るのは騎馬戦の花だもんねぇ。
「あっと。それと、紅組の方か白組の方か、それも分かんないから」
なんじゃそりゃ。
Comments