ふたりの音読。

3時過ぎ。そろそろ帰ってくるかな、と思うがなかなか帰ってこない。
電話が鳴った。
「いとうくんいますか」
いつもながら、名乗らない電話だ。1年生じゃ仕方ないなー。
かわいらしい声なのですぐに分かるんだけどね。
うちの人は、全員いとう君なんだけど、だれかな?と毎回訊いてみる。

2号はまだ帰らないんだよ。大通りまで一緒だったのにねぇ。ごめんね。帰ったら電話させるから。

そろそろ帰ってくるかな。
待っているがまだまだ帰らない。
同じく5時間授業の1号と一緒に、30分も経ってから帰ってくる。
てめぇら。途中の神社か公園で遊んでから帰ってきたな。

時間はもう4時近い。
2号は友達と、4時半までしか遊べない、と約束したらしいがこれから宿題やって間に合うのか。
早速電話をかけて今日の打ち合わせをしている。
宿題を始める。
プリントをやり終えて、先ほどの子に電話をして…時間はもう4時10分過ぎている。
どうやらフラれたらしい。そりゃこの時間まで遊んできたら、相手の子だって遊ぶ時間がなくなるだろう。
2号は仕方ないので国語の教科書を持ってくる。
「じゃ、音読するから聞いていてね」
うんうん。宿題だもんね。
同時に1号が教科書片手に走りこんできて
「ぼくもー」
と言う。

同時に大きな声で競うようにそれぞれの音読が始まる。
ええぃ。同時に読まれたら内容がわからんわ。
あたしゃ聖徳太子じゃないぞぃ。

? posted by Yumikoit at 04:17 pm

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