買い物に行こうとマンションの共有階段を下りていくと、カナヘビがちょろちょろ、と走っていた。
「あ!とかげ!」
と言って、2号が駆け抜ける。
1号が飛びついて捕まえようとする。
「こらこら、尻尾つかむんじゃないぞ!」
と飼猫氏。
1号の足の間をすり抜けたカナヘビ。
1号、両手をお椀のようにして追いかけまわす。
外壁に沿ったところに逃げ込もうとしたカナヘビの先に、もう一匹のカナヘビ。
「あー、またいたっ」
2号もいつの間にか一匹捕まえて、にこにこしている。
1号が捕まえたカナヘビは、じたばたと逃げようとしている。
2号が捕まえているカナヘビは、なんとなく憩って舌をちょろちょろと出しながらじぃっとしている。
飼猫氏が
「ほら、1号が捕まえているやつ、こっちによこして」
というと不服そうな1号。
ぴょん、と弾みでカナヘビが逃げて1号の手から飛び降りた。
「まてまてー!」
と茂みの先まで追いかけようとする1号。
ほら、2号もそろそろ放してやりなさい、というと2号の手の中のカナヘビも草むらに放された。
まったくもぉ。うちの奴らはなんでそんなにカナヘビだのトカゲだのヤモリだの、好きかな。
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