2号。卒園式が終わって一足早い春休みである。
午前中、いつもの神社を通って近所で解放されている絵本文庫に向かう。
2号は神社が割と好きで、鳥居から社に向かう石畳の上をたどるように歩いている。
ついその通った後を目線で追った時…あれ?…拾う。
お。100円だ。
2号が振り返ったので見せる。
私の手から100円を受け取って「おぉー!」と喜ぶ2号。
「1号も時々こんな風にして、拾うんだねぇー」
…そういや学校帰りに10円拾ったとか何とか、持って帰ることがあるな。
「こんなところで100円ゲットできるなんてー!」
とすっかり自分のものにしている気の2号。ちょっと待て。
交番に届けるほどでもないと思うけど。
でも拾ったのはお前じゃない。私だ。と言ってみる。
「えええっ!ずるい!」
ずるいって、あなたが拾ったわけじゃないじゃん。
「だってお母さんは僕よりもたくさんお金持ってるのに!」
そりゃーそうだ。家族全員の食費やらなんやら管理してるんだもん。
でもそれとこれとは別。見つけたのはあんたじゃない。
どうにもこうにも納得しなかった2号であったが。
そういや神社で拾ったんだから、お賽銭として賽銭箱に入れた方が納得したんだな。きっと。<おぃ。
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