星 新一作/和田 誠絵
税込価格 : ¥1,260 (本体 : ¥1,200)
出版 : 理論社
サイズ : A5判 / 193p
ISBN : 4-652-00504-0
発行年月 : 1999.6
そういえば、私が小学生の頃、はじめて自分の小遣いで買った文庫本は星新一だった。
確か「おかしな先祖」だったと思う。
文体もシンプルで、短時間で一つのエピソードが読め、奇想天外の文体。
1号にはいいかな、と思って先日、実家から何冊か星新一を回収してきたが、読み返してみると思いのほか6歳では理解しがたいシチュエイションが出てきたりとそのまま読むには難しいエピソードもあることに気づいた。
と言うわけで、図書館で小学生向けに再編されたショートショート集を見てみる。
最初興味を示しそうになかった1号だったが、1つ2つ短編を読むうちに思わぬ展開に目を輝かせて、読みかけの「ドルフィンエクスプレス」もそっちのけで毎日3,4編ずつ読み聞かせる羽目になった。
小学生向けの装丁だから振り仮名がふってあるので、自分で読めばいいとも思うのだが、そこまでするにはまだ、文字が小さく感じるということかな。
最後の1文でにやり、としたり笑ったり。
これはロボットや発明した不思議な薬、地球の偵察に来た異星人の話などが中心に集められているが、1号は結局どの話も大喜びで聞いていた。
途中で引き込まれていた2号の方は、どの話にもエヌ博士、アール氏、エス博士など同じような名前の人物が出てくるのを聞いていて、すべて続き物の話だと思ったらしい。
短編集の意味を理解するまでは、本の最初から読んでくれなくちゃいやだ、とずいぶんダダをこねていたのが面白かった。
少し他の星新一も借りてこようかしら。
「四で割って」とか読ませてみたいもんだし。ぐひひ。
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