村山桂子さく・堀内誠一え
出版社 福音館書店
発売日 1985.02
価格 ¥ 840(¥ 800)
ISBN 4834001377
幼稚園くらいの子が、「僕の部屋が欲しいなぁ」って言ったらどうしようか。
現実問題としてそんな部屋を用意したところで、おもちゃの収納部屋になっちゃうか、遊んでいる様子がわからなくてしじゅう様子を見に行っちゃうのがオチ。
家が狭いという現実的な問題もあるけれども、我が家はだから、リビングにおもちゃを収納して、リビングにつながっている部屋で遊ばせるのがいつものパターン。
そういや「ぽっかぽか」では子どものベッドが、あすかの部屋っていうくだりがあったよね。
自分の部屋が欲しかったたろうくんは、お母さんから一巻きの小さなじゅうたんを貰う。多分1畳か2畳分のじゅうたんなんだろう。
まず階段の下にそれを敷く。
飼猫がやってきたので、「僕の部屋」にご招待。
でも飼猫さんは、窓のあるお部屋ならもっと素敵だよねって言う。
そこでリビングに移動して、出窓の下に「僕の部屋」を設置。
ところがこれじゃ犬さんをお部屋にご招待できない。
という訳で、今度はお庭に、お部屋がお引越し。
普通だったら、この辺からおかーさんとしては
「ちょっと!じゅうたんをお外に持ち出さないで頂戴!」
なんてストップが入りそうだけど、そこは絵本の中のお話。
今度はあひるさんが日当たりのいいところがいいわよ、と。
お庭の真ん中にじゅうたんを引きなおす。
その次は「お二階がいいわ」…。
窓のある部屋、お友達みんなを招くことのできる部屋、日当たりのいい部屋、二階のある家…。ビミョーに世の中の「家に求める理想」を反映しながら最後は花咲く木の下でみんなでお茶会!
いいよねー。お部屋のお引越しごっこがこの程度のやんちゃで済んで。
確か1号のお引越しごっこは、おもちゃ棚にある全てのおもちゃと、絵本棚にある全ての絵本を引っ張り出して、隣の部屋に全て積み上げるところから始まった。あの時は片付けるのに2時間以上かかったよ。トホホ。
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