お友達の家でたっぷり遊んで、夕方帰ってくる。
薄暗くなった中を自転車を漕いでいると、空にきれいな三日月。
「おぅちえぱぱ!」
と2号。
「おつきさまだー♪」
と1号。
ちょうど月を左手に見て自転車を漕いでいるので、両脇の家並みを通り過ぎるたびに月が家に隠れる。
「おうちぇぱぱ、みえない〜」
家が切れると
「おうちえぱぱ、ぃえた!」
そうか、見えたか。
…の繰り返し。ホント2号はお月様が好きやね。
1号はというと
「お月さま、ずっとボクについてくるよー!」
「そっか。1号のことが好きだからついてくるのかな?」
「ちがうよー。きっとおうちえぱぱの2号が好きだからついて来るんだよ!」
…そーかそーか。
「あのさー」
と1号が続けて言う。
「このお月さまは、クルマの中で見たお月さまとは違うねー」
違うの?どう違うのよ。
「このお月さまは、なんて月ー?」
月は月でしょー?
「このお月さまはねー。14の月って言うんだよ!」
じゃあクルマの月とは別物の月で、別の名前がついているんかい。
「そうだよ〜!でね。車から見たのは、12月に見たから12の月なの!」
…あのぉ。で、クルマの中から見た月とはどう違うの?
「だって、クルマから見た月はもっと丸かったよー」
ポン。ああ。そうか。あの頃は半月だったよねぇ。今はかなり細い三日月だからか。
なるほどにぃ :o
Comments