メルセ・コンパニュぶん・ルゼ・カプデヴィラえ・つじとおるやく・たけだあつしやく
出版社 DEMPA/ペンタン
発売日 1987.11
価格 ¥ 735(¥ 700)
ISBN 4885541425
という訳で、今日の文庫で借りてきた1冊はこれ。
黄色いパーカーを着た3人の女の子の表紙。
4歳の男の子が好きそうな絵本なのかなぁ。というのはオトナの思い込みなのかな。
ふと読みはじめに訊いてみる。
「みつごって、わかる?」
「わからない」
「あのね。一緒に生まれてきたきょうだいがいるとき、二人で生まれてきたら双子。三人で生まれてきたら三つ子なんだよ」
「ボクと2号は?」
「2号と1号は、別々の時に生まれてきたから、双子じゃないよ」
「ええ〜それはやだ〜(半べそ)」
…なぜいやなんだよー1号。
「じゃあ、ボクとRちゃん(いとこ)は?」
「Rちゃんのパパは、母さんのお兄ちゃんだけど、Rちゃんとあんたは違うパパとママでしょ。だから双子じゃないよ」
「ええ〜(半べそ)」
…だからなんでっ!?
とりあえず、幼稚園のお友達にいる双子ちゃんのお話をする。
「AちゃんとKちゃんは、同じ年だけど姉妹でしょ。AちゃんとKちゃんは双子なんだね」
…1号の顔を見ると判る。すでに理解の域を超えているらしい。
まぁいいや。この場合、双子、三つ子というのは絵本のストーりぃの中心ではない。
子供たちが勝手に放してしまった雌鳥の飼主が、困った顔でバスを追いかける。
1号は
「悲しかったんじゃない?」
というので
「じゃあ、この人はなぜ悲しかったのかな?」
と訊くと
「みんなのバスが行ってしまってつまらなくなったから」
大人の視点で見ると、雌鳥を勝手に話してしまったから怒ってるんじゃないかと思うんだけど、そういう但し書きは文章内にもないし。
まぁ1号の思っているとおりでもいいか、と内心ニヤニヤ。
キャンピングクラブに入った主人公たち。バスでキャンプ場に向かう。文章部分に書かれている同じクラブに入ったお友達を、持ち物や行動から当てたりするのがたのしい。
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