希望の子

希望の子

家西知加子著
 出版社 ワニブックス
 発売日 2000.09
 価格  ¥ 1,470(¥ 1,400)
 ISBN  4847013514
★☆☆☆☆
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タイトル。サブタイトル。最初の数ページを読んでから借りてみた。
人から理解されにくい中での結婚。妊娠。出産。
それらの一つ一つは当事者たちにとっては当たり前で自然な選択だったという。

正直、困難な中での妊娠・出産〜育児体験エッセイの類だと思って読み始めた。
でもこれは違うね。
子供に託する思い、という点では似ているけれども、むしろ愛するご主人の生き方、ご主人との歩んできた道とこれからも一緒にやっていこうという決意とを文章にしたためたものだ。
そういう意味では子供に対する気持ちをタイトルにこめているが、書いてあるのはお子さんのことではなく、ご主人のこと。

「それでも赤ちゃんを産むことは私たちにとって自然なことでした。」
メディアでも多々取り上げられたとあるが、HIV感染者であり、薬害訴訟団の代表者として実名公表したり、国会議員としてのご主人の活躍からもその経歴と体験を取り上げられやすいかもしれない。
真摯に人生と向き合ってきた、勇気ある人だ。

悪い本というわけではない。ただ、今私が読みたかった本ではなかったという点で少し星が少なくなってしまった。

? posted by Yumikoit at 04:47 pm pingTrackBack [0]

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