空になった牛乳パックだの、クッキーの箱だのプリンのカップ。幼稚園の工作の材料ですぐに持って行きたがる。
夏休みが終わるまでにまだ牛乳パックなんて溜まるから、と言うんだけどお菓子のパックが開いたとか口実は尽きることがない。
歯磨きをしだすとなぜか1号はトイレに行きたくなるらしい。
今日も歯磨きを始めるなり、トイレに駆け込む。それなら歯磨きの前に行きゃいいのにねぇ。
仕方ないので2号と歯磨きしていると、トイレから、ガラガラガラ、といつまでもトイレットペーパーを引き出す音が聞こえる。
ウンチの時には「仕上げ拭きして」と自分で副真似も嫌がる1号なのにおかしいな。
とドアを開けてみると、1号がハッとしてこちらを見て、凍りつく。
手にはたくさんのトイレットペーパー。
どうするつもりかな。ととりあえず黙ってみている。
1号もどうしようかな、と思っているみたい。
一瞬の逡巡の後、1号はそれをそのまま便器の中に入れた。
「どうするつもりだったの?」
「ボク、床を汚しちゃったの」
「どこ?」
「ここ」
「ぬれてないよ?もう拭いたの?」
「…ボク、間違っちゃったの」
そぉ。と相槌を打って、今度拭く時には言ってね。一緒に拭こうね。と声をかける。
次にぶつぶつと1号が言うことには
「トイレットペーパーが早くなくなれば、トイレットペーパーの芯を幼稚園に持って行けると思った」
ということらしい。
ううむ。しかし無駄遣いはよせ。1号。
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