ルース・エルウィン・ハリス作・脇明子訳
出版社 岩波書店
発売日 1991.04
価格 ¥ 2,447(¥ 2,330)
ISBN 4001155133
児童書というくくりとはいえ、両親を失って3人の妹たちを守る立場になった長姉フランセスの17歳から遅い結婚を決めるまでの数年間の小説であるから、表現的にも内容的にも中学生やそれ以上の年齢でやっと共感できるような内容になるのは否めない。それだけに読み応えのある小説だなぁ。
手に取るまで、あくまでも第一巻 の続編だと思っていたが、平行した時間を別の視点で描くザッピングと呼ばれる手法を使っているようだ。
それだけに幼い末妹のセーラと長姉のフランシスの視点、感情の書き分けが面白い。
セーラから見たフランシス、フランシスとセーラとの関係。
第一巻では存在感が強く感じられなかったジュリアとグウェンも段々と浮き上がってきた。
次は次姉ジュリアか。楽しみ。
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