わたなべしげおさく・ほりうちせいいちえ
出版社 福音館書店
発売日 1980
★★★★★
[bk1 ]
[bk1 ]
お昼寝の時に2号に読んだ。
くるま(といっても円盤の形の板)がころころって、転がってきて、てつた君の足元でパタンと倒れる。あれあれって見ていたらまたひとつ、もうひとつ…と全部で4つ。
次に棒が二本、とんとんって歩いてくる。
棒を心棒にして、両側に一つずつくるまがついた。これでもう転ばないね。
そのままころころって転がっていくから、てつた君もついていった。
そしたら板があって、「おうい、僕も連れてっておくれよ」
で、くるまが取り付けられた心棒の上に板が乗った。
物理的に、心棒は回っているはずで、その上に板が単純に乗っただけだときっとすぐに板はずれて落ちちゃうと思うんだけど。
そういうことは子供向けの本に言ってはいけないかもしれない。
今度はエンジンが乗って…最後にてつた君がハンドルをつける。
初版1969年というからもうずいぶん前の絵本だけど、話が単純なだけに子供は好きみたい。
文章も
てつたくんが あついていたらね、
くるまが ころころころって、ころがって きたんだって。
あれあれって みていたら、ぱたんと ころがって
とまっちゃった。どこから きたのかな?
とすごくリズムがよくて、子供がふいと引き寄せられる感じがよくわかる。
喋り始めの頃の1号は、最初から色の名前とか数の表現とかに興味を持っていたので、クルマを一つ二つと数えたり、それらの色を読み上げたりするのがとても楽しみ立ったようだ。
2号の方は特に言葉の響きを楽しむ傾向が強く、この絵本の一番好きなシーンはエンジンの「だっだっだっだっ」の響きの表現。これが出てくるとウキャウキャ笑って楽しんでいる。
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