北原文野著
出版社 早川書房
全3巻。
放射能で地上には住めなくなった未来社会が舞台。この社会では超能力者は「P」と呼ばれて社会秩序を乱すものとして排除されている。
スロウは「P」というものが何か知らないような小さいころに人の心が読めることに気付き、無邪気にそれを母親に打ち明けてしまう。母親はふとしたことから連行された「P」はそのほとんどが殺されてしまうことを知り、息子の将来を案じて無理心中を図るが、スロウは生き延びてしまう。
スロウが「P」だとばれないまま、母親の親友ヤンに引き取られることになる。
ヤンは「P」を恐れない、「P」が排除されるこの社会がおかしいと感じている医者で、隔離される「P」がどうなるのか調べようとしていた。
やがて成長して、スロウもまた「P」を匿い助けるものになるが、スロウは「P」ではない人間を信用できないと感じるようになっていた…
ふわふわした、昔風の少女マンガの絵柄。ずっと昔にこのシリーズのストーリーを何作か読んだ記憶があって、きちんと読んでみたくなって借りた作品。
この時代に読んでいた「超能力者」が出てくるコミックってなぜか必ず超能力者は忌避され虐げられる運命にあったなぁ。
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