生まれた瞬間から、母乳がドバドバ出るお母さんは幸せだ。
おまけに子供も生まれたときからぐびぐび飲む子はそうそういない。
生後6日目にしてやっとおっぱいを飲めるようになった1号。
病院内の助産婦さんの
「お母さん、これなら母乳だけでイけますね」
の一言は、退院後の私にとっては結構ストレスになったかも。
初めての子は、とにかくお母さんも余裕がないので一つ一つの事柄が気にかかる。
私の場合には、オムツかぶれと授乳量が増えないこと。あとはへその緒が取れた跡が、ずっとじくじくしていて治らなかったことだ。
よく吐いたのは、意外と気にならなかった。
オムツかぶれの方は、実母のアドバイスで 市販のお尻拭きをやめて、脱脂綿にお湯を含ませて拭くようになってよくなった。
とにかくよく泣く。昼間は15分おき、30分おきに泣くのでちょっとも休めない。
母乳の量が足りないのかと、ミルクを与えても20とか30しか飲まなかったので、授乳量も心配。
今になって思うと玄関先に連れ出して外の風に当てたり、抱っこするとそんなに頻繁には泣かなかったので、腹が減っていたよりは単に退屈だったのか。
とにかく、今思えば何の心配もない元気な子だったのだけれども。
その時はそんなことも考えなかったので、とにかく何をすればいいのかわからなかった。
夜、比較的寝てくれたことだけが救いだった。
夏の暑い時期だった。
1号の逸話としては、出生後の退院の初日。どのくらい着せればいいのかわからなかったので病院と同じように短肌着の上にもう一枚着せて、布団をかけていたら、帰宅後30分くらいで顔がユデダコのように真っ赤になってしまったというのがある。
1号は暑がり、と言われているゆえんである。<根拠は、この時点では特にない。
ただ、それ以来、とにかく1号には着せすぎるな、が合言葉になる。
これは後日の発熱時にも有効だったが。
話は戻って、とにかく何で泣いているのかわからない。
歌を歌ったり抱っこして外にいったりして毎日しのいでいた。
ようやく授乳の期間があいたな、と思った日のことである。
昼過ぎから発熱して、最初の入院となる。
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