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- Zilog Z320 (32bit CPU)
- PLCC68P、Address bus 32bit, Data bus 32bit.
- Clock 8MHz、10MHz.
- C-MOS 設計ルール、トランジスタ数 不明.
- 1987年?発表
Z8000がいまいちだったZilog社が32bit CPUでの起死回生を狙って開発を進めたのがZ80000でした。
残念ながらZ80000の開発計画は中断されてしまいました。
しかし、Z80000の開発計画は細々ですが続けられ、製造プロセスをC-MOSに変更しZ320として日の目を
見ることになります。
このZ320も発表時期が80年代後半と遅かったことなどから、まったく知られることなく姿を消して行きました。
このZ320は最後にATT社の WE32000というCPUにその設計コンセプトが引き継がれ、製品としての寿命を
全うしたのでした。
Z320に関しては語れるのはここまで。後は資料を入手してから続きを書いてみたいと思います。
2004.10. 9.追記
Z320の "Product Specification"を入手したので続きを。
Z320はZ80000のC-MOS版で、Z80000とのハードウェアでの高い互換性と、ソフトウェアの完全互換を
売りにしていました。
Z320/Z80000の特徴を "Product Specification"から。
- 完全な32bitプロセッサ
- 4Gバイトのアドレス空間で仮想記憶をサポート
- LRUアルゴリズムのオンチップキャッシュ(16エントリ)
- 16個の32bit汎用レジスタ
- Z8000、Z80000とソフトウェアコンパチブル
Z320は浮動小数点機能を内蔵していません。外部にZ8070(外部拡張プロセッサ)でサポートしました。
右は1987年9月版の "Z320 Product Specification"
Z80000関連の資料はPDFとかあるけどZ320は今のところこれだけ。
2012. 3. 7.追記
Z80000ですが、存在していました。詳しくはこちら。