木曜のこと。
部活から帰ってきた１号が、古本屋に行くと言って出て行った。
そしてNARUTOを１０冊くらい大人買いして帰ってくる。

「わぁい。僕も今度同じくらい、続き買ってくるね」
と２号。

そして２号はというと更に私の後ろで
「百田 尚樹の海賊と呼ばれた男、欲しいなぁ」
とつぶやいている。
古本屋とかで探すらしいのだが、ないと言う。
まぁまだ品薄だろうなぁ。「永遠の０」はもう諦めて新刊で買ったけどねぇ。
買った直後に帯破られたりすると買う方も躊躇するもんだし。

オンラインで探してみる。相場はまだ高いけど、こんなもんよ？
「お小遣いからでいいから欲しい！買って！」
というので上下巻、買ってやる。しかし支払いの一部が、図書券なのが微妙に受け取る方としてはイタイ。

すると今度は１号が寄ってきた。
「北斗の拳、欲しいんだよなぁ。古本屋で見て、全巻そろってて７０００くらいだったんだけどそれはちょっとと思うし」
ふーむ。１冊ずつ買うのと違って、セット買いなら送料込みでもオンラインだともうちょっと安くなると思うんだけど…。
「文庫じゃなくて愛蔵版が欲しいんだよね」
贅沢な奴だ。っていうか、まぁ中古なら相場は変わらないか。
１号がこれ、と指差したやつをチェックする。
いや、ちょっと待て。状態、これはよくないよ。
「あっ、そうか…じゃぁこっちだな」
という訳で、こちらもお小遣いと引き換えにお買い上げ。

「おれさぁ。小遣い貯めて３ＤＳ買おうと思ってたんだけどさ。なんかもういろいろ無理そうだから欲しい本買おうと思ったんだよ」
まぁそれもそれで一つの考え方だな。１号が欲しいといったのが全部マンガというのもどうかと思わないでもないが。

２号 １号

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今月号の新しいニュートンを見て、２号が言った。
今月の特集は、パラレル宇宙である。
「お母さん、あのさぁ」
うん。なに？

「すごくすごく早く飛んで、この宇宙も飛び出すくらい速く走れたら、並行宇宙に行けるかな」

…。
どうやって次元の壁を超える気だろうか。２号。

２号

１号が、連立方程式は面倒だから嫌い、という。
「大体さぁ。ちまちまめんどくさい項がたくさん並んでて、せっかく１個解き終えたと思ったらまだもう一個解かないといけないだよ！」
ん。まぁ。
でも実験をやり始めたりすると、一番使い出があるのも連立方程式だからなぁ。

１号、ふと気づいて言う。
「お母さん、二次方程式とか三角関数とかって、普通の生活ではまず使わないんじゃないの？」
でも何か開発したりとか一歩進んだコトやろうとすると、フルに必要になるよ。

「あー。でも俺、連立方程式よりも二次方程式の方が好きだわ」
ほぉ。母も好きだよ。因数分解とかが綺麗にキまると、気持ちいいよね。
「あ！そう！それ！(x+a)の２乗とか収まるとすげー気持ちいい」
わかるわかる！美しいと思うわ！
あと、(x+a)(x-a)とかも母は好きだぞ！
「あ。わかるわかる！」

思わぬところで意見の一致を見た私と１号であった(笑)

１号

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飼猫氏が休みをとってくれたので、朝から電車でおでかけ。
横浜までとんかつを食べに行く。

ここ２，３年、めっきり食べる量が減った気がするんだけど、食べ切れるかなー。でもどうしても勝烈庵^Gのとんかつが食べたい。
しかも、カツレツ定食はヒレだけど、ここは王道でロースカツが食べたい。キャベツたっぷりで。
間違ってもかつ丼の気持ちじゃないんだよぅ。
という訳で、数年ぶりで勝烈庵。最後に行ったのはまだ横浜に住んでいたころだったか。

…食べ切れないかと思ったが、さすが勝烈庵。するっと入ってしまう。んま〜。

元町通りを歩き、港の見える丘公園から人形博物館を通り抜けて(入ったわけではない)、山下公園に行く。
山下公園にアイスを売りに来ている自転車のアイス売りが楽しみだったんだけど、平日のせいか誰もいない。馬車道とかれんが通りのアイスにも食指が動いたけど、自転車のアイス売りのがどうしても食べたかったのであきらめる。
ザンギリくんの像が、日当たりのいい場所から木陰の目立たない場所に移動していてびっくり。

中華街で、ミニ肉まんを食べ、子ども達へのお土産の点心を物色して、みなとみらい方面に移動。
中華街も随分変わったけど、みなとみらい方面ほどではない。新しいビルがガンガンできていてすっかりウラシマさん。
横浜美術館のミュージアムショップを覗き(美術館に入ったわけではない)、クイーンズスクエアでお茶をして帰宅。

というわけで、結婚１７周年記念のお出掛け、楽しく遊びまくって帰りましたとさ。

飼猫氏 私

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リビングテーブルのガラスが割れた のは、１月のこと。
その後１号がカメの水槽を洗おうとしてはずみで、リビングのテレビキャビネットのガラスを割り、これは放置。
無線LANのターミナルの調子が悪くなって買い替える。

１号がカメの水槽を洗っている最中、うっかり割れ目を入れてしまってこれは補修材を買ってきて修理。

私のスマホの液晶のタッチパネルが一部反応しなくなって、昨日無償交換に出して代替機使用中。
合わせて、冬に買った２号の机の上のライトが壊れていることが判明。これも無償交換となる。

飼猫氏が
「これ以上物を壊すなーーーーーー！」
と吠えるわけである。

今日、掃除機をかけていると、ガラスが割れた後放置されていたキャビネットのフレーム部分に無理が生じている…。DVDを入れている箇所なんだけど、開け閉めの時に力が変にかかったのか。
あらあら、まぁまぁ。困ったなーと掃除機を続けてかけていたら、ふっと掃除機が止まる。コンセントを入れ直してもう一度電源を入れるがびくともしない。
お前もか！？お前もなのか！？掃除機！！！！！

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そういえば、この間の２号の試合の時の話である。
前日が剣道の付添い当番であったのでご飯を作る手間が面倒で昼間のうちにカレーを作る準備をしていた時。
２号が言った。
「できればカツを付けて欲しいんだ」
あー。カツね。試合前だもんねぇ。
昼間も割とぎりぎりなので揚げる時間は難しそうなんだけど。
トンカツ、買ってきた方がいいのかねぇ。

「いや、トンカツよりも、メンチカツがいい！」
へ？メンチカツそんなに好きだったっけ。

「違うよー。メンで、勝つ！だから！」
あー。なるほど。
いや、コスト面でもメンチカツの方がお財布にやさしいのでそれは願ったりかなったり。

２号

幸いなことに、１号は数学が好きらしい。
２号も苦手ではないようだが、数学でわからない問題を私に聞きに来るよりも、２号は私と本の話をする方を好む。
１号の方は、解けない問題や興味のある数学の問題ができると私のところに語りに来る。

「中学では、連立方程式と二次方程式をやるのは分かったけど、高校になったら数学は何をやるの？３次方程式？４次方程式？」
三角関数とか幾何とか、微分積分かなー。確率統計もあるなー。

「さんかくかんすう？びぶん？なにそれ？最強？」
最強が好きな奴だな。お前は。

ちょうどいい命題があったので、見せてみる。ニュートンの今月号と先月号で三角関数特集をやっていたのもタイムリーだ。
三平方の定理だと、ここまでしか解けないけど、三角関数を使うとこの三角形の面積、求められるんだよ。
「おおおおおおー。よくわからないけど三角関数最強！」

１号

飼猫氏の出勤の時に、ちょうど２号も玄関に新聞を取りに現れた。
「あれ？お前ら二人、並んでみろ？」
と飼猫氏。

え。そろそろ２号と私、並びましたか。身長。
いや。まぁ。２号の得意げな顔。

２号

２号、今日は剣道の昇級試験の申し込みと形講習会。
講習会が終わって、飼猫氏が車で迎えに来るのを待っている間、体育館の外にあった遊具広場で遊ぶ、と言う。
まぁいいんだけど…。でも着替えないで、道着で？めっちゃ目立つんですけど。

遊具広場は、今日は中学生っぽい体格の子はいないように見える。
小５としてもかなり大きな２号は、ただでさえ道着なので目立ちまくりだ。

で、何をしてるのかというと…。
パーティションになりそうなフレームに、２色に塗り分けられた小さなパイプがたくさんはめ込まれている遊具で、一生懸命絵を描いている。
…なめこか！

ほら、帰るよ。
と言われて２号がそこから離れようとすると、後ろから走ってきた小さな子が、手を伸ばしてそのパイプにするっと触って手を滑らせた。転がって変わる、色。
「あああっ。最初に全部真っ白にそろえるときも、２回もやり直したのに…」
…ニヤニヤ。

２号

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今日、中学では卒業式らしい。
１年の１号は出席だけ取って帰るだけという。

例によって、遅刻になる１０分前切ってから家を出て、３０分後には家に着いている。
朝ごはんは食べず、布団は敷いたまま、帰ってきて制服を脱いだらすぐにもう一度寝るから、と言う。
うざいー。

帰ってきて
「やっぱりお腹が空いたから何か食べようかな」
と煎り卵を焼いてトーストにのせ、チーズをその上にのせたものと、マーガリンを塗ったトーストにはちみつをのせたものをほおばって、牛乳を飲んで。
「じゃ」
と寝に行く。

平日の学校がある時間に中学生を野放しにするわけにはいかないらしく、卒業式の終了予定時刻よりちょっと遅い１時までは、外出禁止だというので
「つまらない。校庭でバスケの練習もできない。だから寝る」

途中、友達から電話がかかってきて布団の中の１号に手渡す。
１号、寝てなくて、カーテンも引きっぱなしの暗いところで、布団の中でi-podをいじっている。
目ぇ悪くするぞ。
「１時半から、遊ぶ約束ができた」
へーそう。

そのあと、洗濯物を子ども部屋に持っていくと、何やら布団に座って、まだ返していなかった電話の子機に、i-podを押し付けている。
なにやってんのよぅ。
「えー。色々いじってたら、メニューに録音てあったから、録音できるかと思って」
そういや、以前２号も子機をおもちゃにしまくってアドレス帳のところにとんでもない名前と存在しない電話番号を山ほど登録して遊んでて、めっちゃ叱ったなぁ。

やばい気がして、親機側に戻って留守電を操作する。
留守電メッセージが、ノイズだらけのクリスタルキングの大都会に、私の小言がかぶったものが流れる。
ちょっとぉぉぉぉ。１号！なんてことをしてるんだよ。
すぐ消せ！今すぐ消せ！今この瞬間にだれかから電話がかかってきてこのメッセージが流れたらどうしてくれる！？

「えー？直すって？どうやって？」
自分でリカバリーできいないいたずらをするんじゃないっ！
まったくぅ！やることないヒマな中学生ほど、ろくなことを考えないなぁっ！

１号

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