1号とインスタントコーヒー。

1号に夜ごはんの用意を頼んでみた。
今までは頼んでも硬すぎるニンジンや大きすぎるジャガイモではあったものの、それなりにメニューを組み立ててご飯とみそ汁と、と作っていたのに、さすがに中学生ともなるとメニューに手抜きを覚える。

「お母さん、袋ラーメンじゃダメかなぁ」
袋ラーメンだと朝までお腹がもたんだろ。
「麺類...」
大鍋にお湯を沸かして、スパゲティを茹でる準備を始める。

しかしスパゲティは茹でる時間よりもお湯を沸かす時間に時間がかかるものなのだ。

ヒマになったらしい。
マグに牛乳を入れて電子レンジに入れ、温めた牛乳にココアを投入する。
飲みながら、また牛乳を電子レンジに入れてみる。
今度は待っている間に粉のココアを舐めている。

ご飯の用意だかおやつの時間だかわからんな。

「お母さん、インスタントコーヒーってお湯に溶かすの?牛乳に溶かすの?」
まぁどっちでもいいんだけど、と言うとお湯に溶かしたらしい。
「...どうして俺の作るものは、どうにも味がいまいち決まらんのだろう」
と言いながらマグの中のコーヒーを混ぜている。
覗くと、色が薄い。これ、コーヒーの量が足りないよ。

ま、いいし。とつぶやいて混ぜているそれを口にくわえて…あら。ストロー?
ぶくぶくとコーヒーの中で泡を立てる。
中学生がストローぶくぶくも嫌だが、ホットドリンクでそれをやるのはもっと嫌だ。

? posted by Yumikoit at 07:53 pm commentComment [2]

数学と物理と。

1号と2号が難しい顔をして教科書を覗き込んでいる。
何の教科?

覗いてみると、中1の数学の教科書である。

どれどれ。
初速度25m/秒で投げ上げたボールの高さは、t秒後では 25t−5t^2 (m)となる。
ふむん。

えーと。古典力学は一応、昔取った杵柄シリーズ。とりあえず記憶にあるのは重力加速度が9.8m/s^2 だが。
初速度が25t/sだから第1項目はいいとして。2項目が落下距離だよな。うん。
なまっていた記憶を掘り起こしてそうか、落下距離なら 9.8/2が係数でいいってことに思い当たる。そうだよ。そうだ。
つーわけで私としては問題の組み立てに納得。

その横で2号はなんでt^2、つまり時間係数の自乗なんて訳の分からない項があるのかと頭をひねっている。
解説してほしいならするけど。
問題としては中学の数学の2次関数なのは確かだが、物理の問題としては高校物理の範囲になるよ、と言ってみる。
聞きたい?
「え…いや、いいです」
なぁんだ。折角思い出したから語ってあげたいのに。<迷惑ですって。

一方、1号の方は全く関係のない次元で悩んでいる。
「秒速25メートルで投げ上げる?ってことは時速90キロだろっ!?それ、俺でもありえねーし!」
ドッジボールの大きさで考えるからだろ。野球ボールだったら可能かなと思うんだけど。

? posted by Yumikoit at 05:30 pm commentComment [2]

1号、将来の夢

カメにエサをやっている1号に、声をかけた。
このカメは、あんたのカメだから独り立ちしたら連れてってもらわないとねぇ。

1号、頭を傾げて
「これ、俺の?」
うん。あんたのカメでしょ。

「俺、ドクリツして一人暮らし始めたら、飼いたいペットがいるんだよな」
へぇ。どんなのよ。
「ふくろぅ〜♪」
フクロウかぁ。お前のことだから白フクロウで名前はヘドウィクかよ。

「でもフクロウって高いよねー」
と言いながら夢をかたってご機嫌の1号である。

飼猫氏もフクロウは大好きだしな。もし飼ったら、帰省の時には連れて帰るんだよー。
と言うと、ニヤリと笑って
「帰省しないかもしんないし!?」

? posted by Yumikoit at 07:16 pm

健康診断

今日は健康診断。飼猫氏の会社が加入している保険組合の健診に申し込んだ。
会場は何と結婚式場。
会場は結婚式場だが、やることは健康診断なので、普段着である。
ふわふわのカーペットをあがって受付をする。
ここでやるのは2回目なんだよね。

多分普段は宴会場になる大広間の入り口に、健康診断の垂れ幕があった。
「主婦生活習慣病予防検診会場」

...主婦生活 習慣病 予防検診。
...主婦 生活習慣病 予防検診。

区切るところで随分イメージが違う気がするよな。

? posted by Yumikoit at 12:47 pm commentComment [2]

寝ころぶ2号

昨日のこと。
朝一番で近所の2号の友達のお母さんが訪れた。
「これ、2号くんの?」
あっ。2号の持ち歩いてる家の鍵だわ。なんで?

「ごめんね。あのねー。うちの子が持ってて」
彼女の言うことには2号が前日に、下校中芝生に寝転んでいたところで拾って持ち帰ったらしいという。
うわ。ごめん!拾ってくれたのが彼でよかった!!!!!

ところでさ。なんで5年にもなって下校中にそんなところで寝ころんでなくちゃいけなかったのよ!
「えー。一緒に帰ろうと思ってー」
結果的に拾ってくれた友達は、学年が違うので下校時間が微妙にずれる。合流して一緒に帰ろうと思って待っていたらしいが。でもそこで普通、芝生に寝転ぶ???あんた何年生?
「えー。でも中学生とかもフツウに寝転んで遊んでるよ」
下校中に寝転ぶバカはおらんわっ!
それで、鍵を落としたことにも気づかなかったのか。バカか。お前は。

? posted by Yumikoit at 12:57 pm

1号、無常識。

1号が懸賞葉書を書いている。
「お母さん、12月末日って、何日まで?」
マツジツっていったら12月の最後の日。
つーか、そのくらい中学生なら常識として知っておけよ。
「常識かと思ったけど、知らなかったから今インプットした。うん。大丈夫」
って大丈夫じゃねーよー。

「おかーさん、ケンショーヨーショって何?ハガキのこと?」
ヨーショじゃねーよ、そりゃー普通にハガキって読むんだよっ!

? posted by Yumikoit at 06:16 pm

1号の敗北宣言

クリスマスには3DSが欲しいという1号。
ほう。定期テストの成績が、劇的に上がったらな!と言い放つ飼猫氏。さて二人の戦いは如何に。

「バスケのボールを入れるケースもいいな。高いんだよ、あれ」
欲しいものが色々あるんだねぇ。

放課後は校庭が空いている限り誰か友達が迎えに来てバスケの自主練に行き、朝も時々自主練に出ていく。
夜もパソコンでバスケのゲームの動画などを見ているらしいが。
「お母さん、俺タブレット欲しいなぁ」
へぇ。めずらしい。今まで携帯もスマホも全く興味を示さなかったのに。
「Youtubeで、これ!ってプレイを、校庭で友達と見せ合って参考にしたいんだよ」
へぇー。
でもまぁ。最大の問題は、一度のめり込んだら自己調整の効かないその性格、3DSでもタブレットでも買った途端にのめりこみすぎて他のことに目がいかなくなるのは目に見えてるのでその大前提が治らないと…。

そんな話をした翌日である今日。
学校から帰ってきた1号が定期テストが全部返ってきた、と言った。そして
「あのさぁ。クリスマスプレゼントさ。本が欲しいから図書カード買って」
マンガ大人買いは嫌だな。小説とかにしておきなさい。

...結局、成績落ちたわけね。わかりやすいヤツだ。

? posted by Yumikoit at 11:09 pm commentComment [6]

2号の憤り

学校から帰ってきて稽古に行くまでのわずかな時間におやつをあさる2号。
1号は食パンに、1枚はべっとりとイチゴジャム、もう1枚にブラックベリーのジャムを付け、1枚は山のようにチーズを盛り上げてオーブントースターに放り込む。
2号は電気釜を開けて
「...ちっ。少ない」
と呟いてやっぱりオーブントースターに食パンを放り込んでから、宿題を片付けるために子ども部屋に向かった。

1号、自分のパンを食べ終わって台所でふとオーブントースターを覗き込んだらしく
「2号〜。パン、いい加減見ないと、大変なことになってるぞ」
と珍しく親切な言葉を2号にかけた。

2号、台所までやってきて覗き込み、一言。
「(トースターの)タイマー、勝手に廻して足すことないだろっ!!!!!」

あ。1号のイタヅラだったのか。困ったチャンだなぁ…。

? posted by Yumikoit at 05:15 pm

SFちっくなはなし

1号が言った。
「おかあさん、僕、中性子星ってどんなのか分かった気がする」
ほう。大きく出たな。
私の内部では、中性子星っていうとロバート・L・フォワードのSFだな。うん♪

「でも、中性子星ってどんなのでできてるの?」
そりゃ、中性子に決まっとりますがな。
「どんな原子?」
重力が大きすぎて、原子が原子構造を持てなくなったモノでできてるんだから、原子ではありえませんな。
「...?????」

1号、しばらく考える。
原子は、原子核の周りを電子がまわってるだろ。重力が強すぎて、電子が回るほどの空間も維持できなくなって電子も陽子も中性子もいっしょくたになったから荷電がプラマイゼロになるんだよ。
電子と陽子が一緒になるくらい重力が強いとエネルギー(とニュートリノ)を放出して全部中性子になっちまうから。
「そうなの????」

ま、中学くらいで簡単にイメージできたらそっちの方がすごいと思うが。

「ブラックホールは、どんなの?」
中性子星よりももっと重力の影響が大きすぎて、そもそも空間を維持できなくなったもの。
こっちの方がイメージしやすいだろうと思う。

「?????」
分かった気がするって、簡単にいうからだよ(笑)

そして今度は夕飯の時に
「お母さん、山の形にしたらどこまでも高い建物って作れるんじゃないのかな(わくわく)」
と言い出す。
「重力の影響とか、風の影響とか…あと、地震対策もするとして、どこまで高い建物が建てられるだろう」
お前の言いたいのはいわゆる「バベルの塔」だな。

しかしまぁ、山型にこだわらなくとも、現代科学だと軌道エレベータGとかそろそろリアリティのありそうなアイテムになってきてるからなぁ。私的には「星ぼしに架ける橋G」だな。
すると2号がつぶやいた。
禁書目録Gでも出てきてたねぇ」
なんとなく追い込まれた形になって、1号が黙り込む。かわいそうに。<お前がいうな。

? posted by Yumikoit at 10:59 pm commentComment [2]

甘える2号。

ソファでマンガを読みながらくつろいでいると、ただいまーと帰ってきて、ランドセルを置いた2号がひょいとソファにのぼる。

「あったけ〜」
と私の足の裏に自分の足を突っ込む。
つーか、わざわざ裸足になってやることか!?

「えっ。だって家に帰って裸足はデフォじゃんっ!」
確かにお前は靴下脱げる状況になると必ず脱いでるけどな!

ネコめ!冷たいから冷えている私の手をお前の背中に突っ込んでやるぅ!

? posted by Yumikoit at 08:14 pm

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