1号とコーヒー

1号が急にコーヒーに目覚めた。
今までは「苦い」と言って、紙パックのコーヒー牛乳くらいにしか興味を示さなかったのに、飼猫氏の缶コーヒーを分けてもらって急に目覚めたらしい。
「缶コーヒーは旨い」
と言う。

「ぼくが飲んだ缶コーヒーは、山の絵がかいてある青い缶だから、今度は黄色い缶のを飲みたい」
と言う。
「家の珈琲は苦いから、要らない」
とも言う。

まぁいいけどね。
とりあえず、うちの珈琲でよければ飲む?
そこまで言われているのだが、なんとなく砂糖と牛乳を入れて渡してみる。

ちなみに私は普段、砂糖なしで牛乳たっぷり派である。

「ありがと」
とろくに見もせずに受け取って、そのまますぐ横の絨毯の上に置く1号。
目は読みかけの漫画の上のままである。
1号、あんたのマグカップは底が丸めで、接地面積が少なくて転げやすいから、高いところに置かないと絶対にこぼすよ。
「うん。わかった」
と生返事。

案の定5分もしないで1号が部屋から飛び出してくる。
「…こぼした」
そりゃそうだろう。絶対にこぼすと思ってたよ。
あー。まずそのわずかにカップの底に残ってるコーヒーまでこぼさないで済むように、そのカップは机の上に置け。
1号、置くついでに、一口飲む。
「あー、こんなにうまいコーヒーなのに、ほとんど絨毯に飲ませたのかっ」

だから人の言うことは聞けと言ってるのに(苦笑)

? posted by Yumikoit at 11:48 pm

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