卒業式が終わった1号は春休み、2号はまだ普通に学校で、給食は終わっているのでもうすぐ帰るはず。
午後から出かけるつもりだが、2号がなかなか帰ってこない。
しょうがないので、1号と二人で簡単に昼食を食べているところに2号が学校から帰宅。
朝、寝坊したせいで残っている朝ごはんのプレートを2号が台所から持ってきたので、手洗いしなさいよ、と声をかける。
1号は食べ終わって台所に皿を下げている。
「あっ!!!やべっ!!」
1号がいきなり声を上げて子ども部屋に飛び込んだかと思うとすぐに台所にやってきた。
「お母さんっゆで卵って何分くらい茹でればいいの????」
いきなり何を…。
うーん。うちの場合、割れないようにそうっと熱湯に入れてから15分くらい茹でてるかなぁ。で、冷水で一気に冷やすのね。
「そんなにかかるの?」
えーと。1時廻ったし、あたしそろそろ出たいんですけど。
そう思いながら念のため質問してみる。
1号、どうしたのよ。
「塾で今日、イースターのパーティがあるって言われてたんだよ!」
…いやな予感。何時から?
「1時半からっ!」
そりゃ、どう考えても無理だろう。
朝ごはんの残りのパンをぱくついていた2号が、そうっと声をかけてきた。
「お兄ちゃん。ぼくの朝ごはんのゆで卵、手を付けてないからこのまま持ってっていいよ」
「ありがとぉぉぉぉ!!!!!」
さっそくマジックで模様を描き始める1号。
寝坊をして朝ごはんを食べられなかった2号は不幸だが、なぜかそれが1号の幸運につながる。
感謝しなさいよ。1号。
朝ごはんのプレートから卵が消えて、残りは野菜だけになった2号が、立ち上がって
「お兄ちゃんたちのお昼ご飯、ご飯炊きたて?まだ残ってる?じゃ、ぼく足りないから卵かけごはんしよう」
とそれはそれで嬉しいらしく冷蔵庫に卵を取りに立ち上がっている。
じゃ、あたしももう時間ないから出かけるからね〜。
この記事に対するコメント[2件]
1. も〜 — March 26, 2013 @23:42:43
Yumikoit March 27, 2013 @14:23:19
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