庭先にバーベキューセットを開いて肉を焼き、みんなで食べる。
夜は花火。子どもたちは次から次と花火を取りに来る。
今日は桂島に船で行って、釣りをするという。
去年は松島の岸壁で釣りをしたが、兄一家はここ数年桂島で釣りをしているらしい。
いつも1泊しか日程が重ならないので我が家がここに参戦するのは初めてである。
というかできるんだろうか…というと父は船は普通に出ているし、大丈夫じゃないかと言う。
塩釜から市営の巡航船に乗る。
マリンゲートの周りも水が被ったらしく、駐車場側は地面に貼られたタイルが崩れていたり、建物との間に亀裂が入ったりしている。駐車場と道路の敷居の境も、土嚢が積んであったりする。
近くには、天地逆になった船が打ち上げられたままになっていたりした。
「電車もな。復旧してしばらくは、線路の両側に船が打ち上げられている状態での運航だった」
とは父の弁。
マリンゲートから船に乗り、桂島に行く。
ここもだいぶ津波が来たらしいが、亡くなった人はいないという。
船着き場の周りには土嚢が積んであり、すぐ近くに待合室らしい建物があったが道路との境に亀裂が入り、路面は激しく歪んでいる。
こんな年だからか、釣り糸を垂れている人は他にいない。
前の晩に父と兄が作ってくれた仕掛けを使って糸を垂れる。
午前中ずっと一か所で粘るが申し訳程度に2,3匹ハゼがかかったのと(いや、ハゼ釣りに来たからいいんだけど)、母がクサフグを釣ってすぐに逃がしたくらいで。
私は大きな網を引っ掛けてしまい、仕掛けごと切る羽目になる。
待合室らしい建物で弁当を広げてから、午前中の釣り場とは別の場所に移動してまた再開するがさらに全くかからない。仕方ないので午前中に釣り糸を垂れていたところにもう一度移動して船の時間くらいまではここで釣ろうという話になる。
そういや船の時間だけで釣りに来たけど、干潮だったんだじゃないだろうか。
いつの間にか段々潮が満ちてきている。ふと気がつくと、午後の前半に釣り糸を垂れていたところはあっという間に水に沈んでいまい、さっきご飯を食べていた建物の周辺も道路は水浸しになってきている。
やばいんじゃないの、と荷物を持って船着き場に移動。
最終的に船着き場に上がる桟橋の両側に積み上げられた土嚢の上しか通れないほど水が上がってしまった。
…これが満潮冠水という状況か。
帰りの船に乗り、塩釜のマリンゲートに着くと駐車場近くに積まれた土嚢のすぐわきの排水溝からも水がごぼごぼと噴き出していた。
松島も場所によってはやはり満潮冠水のある場所が多く、近辺に住んでいる人は大変らしい、と母が言っていた。
この記事に対するコメント[2件]
1. も〜 — August 17, 2011 @21:33:00
……という願いは、逆さの船の脇ででも、とにかく普通に船を出して、それに乗って釣りに出かけるところから始まるんですね。
Yumikoit August 17, 2011 @22:07:25
今回、まったく釣果がなかったことに対しては、干潮時だったことの他に、潮目が変わったのではないか、ハゼのいる海底部分の状況が変わったこともあるのではないかとも話に出ていましたが、それも釣りに出てないと実感としてわかりませんものね。
蒲生干潟ではもともといた固定種が少しずつ戻っているようです。
この記事に対するコメントは締め切られています