いわしの頭も

スーパーでいわしを買った。銀色の背中がピッカピカで、3匹で120円。わーい。
これに炊き立てご飯があったらしあわせー。

最近子ども達は小骨のある魚を嫌がるんだよね。
私が自分のために秋刀魚を焼いて、青魚の苦手な飼猫氏にシャケを焼くと、子ども達はシャケに群がるんだ。
さて、どうしようかなー。

そう思いながらも、子ども達のために別にシャケを用意しようとは思わないー。
そうだ。いわしを焼くなら大根すりも欲しいなー。大根あったっけ。
いや、おとといのおでんに全部使っちゃったんだ。

公園の帰りに大根も買って帰る。

今晩はいわしだよー。ぱりぱりのから揚げと、塩焼きとどっちがいい?と訊くと、二人とも「塩焼き!」という返事なので塩焼きにする。

子ども達にいわしを見せる。
チラッと見ただけで納得して去っていく1号。内臓は、と訊くと「抜いてね!」
レバーなどは嫌がるはずの2号は、好奇心だけは旺盛なので「ボクは食べるー」と言いながら、いわしの口が開いたり閉じたりさせるのが面白くて仕方ない。うろこも「きらきらしてるー」と喜ぶ。最近骨を嫌がるからっていって切り身ばかりで1匹モノのサカナは買ってなかったからねぇ。

大根の皮は千切りにして、人参の千切りと少しの豚肉と小松菜で炒める。ゴマを振りたいね、これは。
大根すりにする大根は8センチくらいでいいかなー。
大根に苦手意識がある2号は大根すりはイヤ、という。ま、いいよ。

さてごはんごはんー。
1号、机を買ってから、ああたは手伝いをする時間もしらばっくれて机に向かって絵を描いているね。だめだよぉ。もぉ。
とかなんとかいいながら皿をテーブルに並べる。

いぃ?イワシみたいなサカナは、ここに箸を入れてこうやってうえはんぶんと下半分の身を開いて…で、こうやって背骨を取るの。
背骨を外した上から、1号のと私のイワシには大根すりを山盛りにして、カツブシかけて醤油をのせる。2号はカツブシもちょっと苦手なので醤油だけ。
しかし二人で「んめー」と食べていると急に2号も大根すりとカツブシを載せてもらいたくなる。
「ボクにも大根すりのせてー」…よしよし。んまいか。もっと喰え。
ワタの部分も、2号は喜んで食べる。お肉のレバーは苦手なのに、珍しいね。
あ、しまった。大根すり足りなくなっちゃったよ。

背骨と一緒に外したアタマの内側の身も少しほじって食べさせてやると大喜び。脳みそかな?ワタと同じ色をした部分。新鮮なイワシだったからワタもおいしかったんだけど、背骨とアタマの付け根にあった身をほじりだし、ついでにその周辺のワタもほじってみる。
1号のイワシから外したその部分を2号に食べさせたら1号がヤキモチを焼いた。
「2号!食べないで!それはボクのだよー」
じゃ、2号のからほぐしてやるから1号も食べてみぃ。
「おにーちゃーん。それボクのー!」
─ くすくす。

? posted by Yumikoit at 10:04 pm commentComment [6]

 

水路を掘る。

飼猫氏が海外出張でこの週末はいない。さてどう過ごそうかなぁ。
午前中はビデオとか何とか見ながら過ごす。
古いのが出てきた。BSでずっと昔に撮った、「ガンバと7匹のなかまたち」
「冒険者たち」のテレビシリーズの、劇場版にまとめなおしたやつ。

ガンバの冒険

Link

1号も2号も、けっこう怖がりながらもシンケンに見ていて面白い。
これねぇ。テレビシリーズの方が好きだったけど、多分テレビシリーズもけっこう怖いから、最後まで根気よく見れるかどうかわからないね。


昼ごろ、1号の鉄の師匠の家からお誘いのメールがあったので、サンドイッチだけ頬張らせてから公園で砂遊び。
砂場はない公園なのだが、鉄の師匠くんとうちの1号が二人で地面を掘り、くぼんだ道を掘り続ける。…それは、線路?
「ううん!川!新河岸川だよ!」
「こっちで荒川と合流するんだ!」
と二人であっち掘ったりこっち掘ったり。
お願いだから、ホントに水を流さないでおくれよ。

うちの2号と先方の次男坊の弟組二人はそれぞれマイペースに、フラフラとその時々でそれぞれ一人遊びをしている。

寒くなったしさぁ。そろそろ帰ろうよぉ。と声をかけると
「だめ!今掘ってるところ、ベンチの周りにぐる〜っと掘ってから!」
「だめ!この先の(アニマルペットの)飛行機(の遊具)の周りをぐるっと掘ってから!」
と二人の気のあうことこの上なく(^_^;)

…まぁ最後にちゃんと埋め戻させたのでいいか。

? posted by Yumikoit at 09:26 pm commentComment [6]

 

阿Q正伝・故郷

阿Q正伝・故郷魯迅作/小田 岳夫訳

税込価格 : ¥735 (本体 : ¥700)
出版 : 偕成社
サイズ : B6判 / 225p
ISBN : 4-03-850670-3
発行年月 : 1990.6
中国文学というと「大地」は好きでだいぶ読み返したけど、他は何故か殆ど読んだことがなかったなぁ。というわけでなんとなく借りてくる。
阿Q。なんていうのか、こういう人物を主人公にすえるというのが最初よくわからなかった。
訳者あとがきとか何とか読んで、魯迅の言わんとするところとかこの小説の目的とか、浮き彫りになってきて、それで読み返してしみじみと何かがしみとおってくる感じがする。

その感覚がもっとも強くなったのは「祝福」である。
自分の意志とは関係なく、後家といわれそしてむりやり再婚させられる女性。
それが社会のシステムとして彼女を「穢れた者」に貶めることになっても抵抗できない。そして彼女は段々落ちぶれていく。

ハンカチ、だっけ。あとはモーパッサンの「女の一生」?

定められた運命を生きるしかない女性。
そういう女性しか生み出さない社会のシステム。

そのあとの「藤野先生」は先の二つに比べて、日本での魯迅の経験をそのままに書いたような自伝的小説である。
大勢の日本人学生にまぎれて、中国人が銃殺される映像を見せられていたたまれない気持ちになる主人公。他の学生と分け隔てなく、しかし力強くバックアップする「藤野先生」。

「故郷」にかえってそして、魯迅が見たもの。

二つの自伝的小説と、先の風刺的小説2つとの間に、魯迅がいる。
「ちいさなできごと」がそれをつないでいるような気がする。

? posted by Yumikoit at 09:09 pm

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