よっぱらったゆうれい

よっぱらったゆうれい

岩崎京子文・村上豊画

出版社 教育画劇
発売日 2003.05
価格  ¥ 1,260(¥ 1,200)
ISBN  4774605697
★★★★☆
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日本の民話絵本。
骨董屋さんの番頭さんが 主が出かけている間に、幽霊の掛け軸を売った。
うまいこと売れたので、すっかりご機嫌になって掛け軸を前に夜中に晩酌。
「うぃ〜っ。幽霊さんも一杯やっとくれよ」
すると、ひゅ〜っどろどろどろ。幽霊さんが出てきてふたりでどんちゃん。
朝起きたら、掛け軸の中で酔いつぶれている幽霊さん。
ひょえ〜。こんな掛け軸、お客が引き取ってくれないよっ!と青くなる番頭さん。ちゃんちゃん。

1号大喜びでした。

? posted by Yumikoit at 10:25 pm pingTrackBack [0]

 

ドラえもんのえらいところ

私があまりテレビを見ないので、1号も2号もあまりテレビを見ない。
子ども番組、というとずっとNHK教育くらいしか知らなかった子ども達も1号が幼稚園に行くようになって「怪傑ゾロリ」やら「マジレンジャー」「名探偵コナン」やら「ブラックジャック」「とっとこハム太郎」などなど、曜日や時間を把握して楽しみに見るようになった。

ドラえもんもつい最近見始めた。
1号はキャラクターこそドラえもんを知っていたもののストーリィもキャラクターの性格も知らなかったので。
初めてドラえもんの放映をちゃんと通して見た時、私も1号の反応が楽しみでワクワク。
ドラえもんが例の声で四次元ポケットからアイテムを出して…。
あれ?なんか無反応。<いや、真剣に見てるんだけど。

それよりも、のび太の困った様子とか疑問に都度
「そりゃのび太くん。xxだよぉ」
という台詞の方がカンドウらしい。
「ドラえもんって何でも知ってるんだねぇ!!!」

…いや、確かにドラえもんは何でも知ってる調子で話すし…。でも感動するところは違うと思うんだよね…。

今日はドラえもんの映画がテレビ放映するらしいので一応ビデオに撮っておく。さて、今度はどんな反応してみるのかな。ワクワク。

? posted by Yumikoit at 09:59 pm commentComment [5] pingTrackBack [0]

 

ルイ十七世の謎と母マリー・アントワネット

ルイ十七世の謎と母マリー・アントワネット

デボラ・キャドベリー著・桜井郁恵訳

出版社 近代文芸社
発売日 2004.09
価格  ¥ 3,150(¥ 3,000)
ISBN  4773371730
★★★★☆
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ベルばら以降、フランス革命の関連の書籍は結構興味深く読んでいる。読み進めて行くと色々な書物で共通していることから実在かな?と思わせる事柄や へぇ、この台詞、あの本のどこどこで見たな。なんてことがあって面白い。

アントワネットの裁判の際、幼いルイ・シャルルへの性的虐待を訴状にのせられて、断固として否認した際のアントワネットの
「私が答えないとしたら、それは母親にかけられたそのような嫌疑に答えることを、自然が拒むからです。
 私はこの部屋におられる全ての母親に訴えます」
という台詞。
ベルばらでもアントワネットの毅然とした様子で語られたこの台詞は、本書でも出てくる。引き離された息子の様子がわかる哀しいエピソード。
しかも、この疑惑に関する調査の時が、ルイ・シャルルとマリー・テレーズの最後の対面のときであったという。

この本を読もうと思ったのは、民衆側からの見地からでもなく、かといってアントワネットの処刑で終わるストーリィでもなかったから。
むしろアントワネットの裁判から始まるストーリィといってもよい。
…というのは、この本はルイ・シャルル…ルイ16世とマリー・アントワネットの次男、ルイ17世の行く末がテーマだからだ。

トム・ソーヤの冒険や先に読んだあらいぐまラスカルの原作本などでもでてきて「なんだこりゃぁ」と思うのがルイ17世と騙る謎の変人達。
本書によるとそれは一時期100人を超えたというから想像を絶するというよりも笑うしかない状況だったんだろうな。

本書で語られるとおり、最終的に遺伝子鑑定で本当のルイ17世が誰だったのかがわかったのは、西暦2000年のこと。大昔の決着が判明したつい5年前というのはオドロキだ。

? posted by Yumikoit at 02:02 pm pingTrackBack [0]

 

夢を見ずにおやすみ

夢を見ずにおやすみ

鷺沢萠〔著〕

出版社 講談社
発売日 1999.01
価格  ¥ 470(¥ 448)
ISBN  4062639777
★★★☆☆
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「今日も未明に電話は鳴った」
就職して間もない青年と、さしてトシの変わらないパープーな愛人ねえちゃん。
まじめにサラリーマンする青年は、自分の父親の愛人ねえちゃんのわがままに振り回されっぱなし。
その彼女に重なる、自分の初恋。

愛人ねえちゃんと父親の別離に際して、内心複雑ながら愛人ねえちゃんの引越しを黙々と手伝う。
最後の対面の直後、弾みで出会う、初恋の相手。
ダブルの失恋ってところかな。

なんか初々しくてすがすがしい。

「あなたがいちばん好きなもの」
こちらは打って変わって、かの愛人作ってたオヤジの奥さん。
愛人つくりまくってる困った旦那には、既に怒り狂ったり取り乱したり離婚を迫る気持ちもなく。
のめりこんで育てた子どももいつの間にか手を離れて。
結局なんだったのかな。

私の友だちで自分の恋心を表現するのにこういったヤツがいた。
「彼を好きというよりは、彼と一緒に居るときの私が好き」
結局のところ、恋愛もひとつの自己恋愛のひとつというところかな。

「夢を見ずにおやすみ」
第1話の息子くんの、初恋の相手が主人公。
子どもを持たないまま、夫婦二人で仕事しまくって。
気楽な夫婦2人の生活だったはずなのに、いつの間にか二人の気持ちがすれ違っている気がする。

それでも夫婦は夫婦。空気のような存在がいちばん重いってことかな。

? posted by Yumikoit at 01:05 pm pingTrackBack [0]

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