のりもの運転席ずかん

のりもの運転席ずかん

松本典久ぶん・井上広和しゃしん

出版社 小峰書店
発売日 2001.10
価格  ¥ 1,000(¥ 952)
ISBN  4338006544
★★☆☆☆
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タイトルのとおり、色々なのりものの運転席の写真が掲載されている子供向けの図鑑絵本。
乗り物好きの1号がもっと喜ぶかと思いきや、結局は
「これはショーボーしゃ!」
とか
「ひこーき!」
とか。
結局乗り物の名前を言いながら喜ぶだけになりました。
運転席、が魅力的になるのってどのくらいの年齢なんでしょうね?

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準備満タン

幼稚園の準備は、なるべく1号自身にさせる。
といっても 朝ハンカチを自分で引き出しから出すとか、月曜日は幼稚園から借りた絵本を返す日だから、日曜日のうちに絵本カバンに入れておくなどだが。

図書館と買い物から帰ってきたあと、図書館の絵本を絵本カバンに入れたまま、お昼寝に突入してしまった1号。
起きてからひとしきり遊んだあと、確認するとやはり絵本カバンは寝室に投げ出されたまま。
「1ごう〜。図書館から借りた絵本を片付けて、幼稚園の絵本を返す準備しなさいよ〜」

…しばらくしてから確認する。
「ちゃんと用意した?」
「うん♪」
「明日の忘れ物ない?」
「うん♪準備満タン♪」

…満タンは、ガソリンだよっ!と飼猫氏と一緒にツッ込んでしまいました(^^;;;

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犬の方が嫉妬深い

犬の方が嫉妬深い

内田春菊〔著〕

出版社 角川書店
発売日 2003.11
価格  ¥ 500(¥ 476)
ISBN  4043444257
☆☆☆☆☆
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怖いもの見たさというのでしょうか。文庫版「私たちは繁殖している・ブルー」で紹介されていたので読みました。

「裏・私たちは繁殖している」とでも言えばいいでしょうかね。

「私たちは繁殖している」の3巻と4巻の間に位置すべき 前夫との離婚と 現在の夫との結婚を描いた小説。
奥付の前に「この作品はフィクションです」と断り書きはあるが。
文庫版「私たちは繁殖している・ブルー」にその存在が描かれているので、むしろエッセイ的・私小説的な存在と言っていいだろう。

主人公の長男アインと長女ツバイ。そして次女ドライ。
本書はドライを妊娠するところから始まる。
アインは当時結婚していた「太田」と同棲していた当時、他の男性との間にできた子で、太田も納得して「一緒に」育てている。ツバイはその後、妊娠した子でこれを機会に彼女は太田と入籍する。太田自身の希望もあり、本当は別の男性の子であったがアインも太田が認知する。
ハタから見ると「できた いいダンナさん」

しかし彼女の実際の気持ちはそうではなかった。
ドライの父親になる彼と知り合って、強く思う。
そして家出をする。
離婚調停と、それにまつわり遺伝子検査をして太田が父親かどうかを調べる。ツバイも、太田の子ではなかった。

という流れのストーリー。そして離婚と二人の子供の親権を勝ち取り、ドライの父親と結婚するまで。

「私たちは繁殖している」を読んだ読者で、この話は拒否感を覚える人も多いと思う。実際「いい気なもんだな」と思わないでもない。

思うに「オトコ運が悪い」「オンナ運が悪い」ヒトっているよね。
なぜかいつも暴力を振るう男性と一緒になっていたり、オンナ癖が悪かったり、ギャンブル好きだったり。
本書の主人公もそうかもしれない。自ら「そういうオトコ」と結果的にいつも腐れ縁ができてしまうような性格。
彼女にとっては泥沼も現実で人生のうちだ。「いい気だ」と思われつつ「かわいそうな人生」と言われないだけの実力と業界での名声を勝ち得ている彼女はある意味幸せかもしれない。

それでも「ここまで書かれる太田というオトコもかわいそう」だなと思うことは否めない。
まついなつきも、同じように離婚の裏話を赤裸々に書いているけど、まついなつきのほうがまだ、読後感はよかったな。

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