出版社 JULA出版局
発売日 1995.11
価格 ¥ 1,428(¥ 1,360)
ISBN 4882840561
1号の図書館などでの絵本の選び方はかなり不思議だ。
中を開くことなく、これとこれとこれ、という感じで、ぱっぱと本を書棚から選んでくる。
なのに、しっかり好みはあるようで強引にこちらがこれ、と渡したものはだめなようだ。
この本もそうして選んだらしく、飼猫氏は「あいつの趣味はよくわからん」と言っていたが読んでみて私の方が好きになった。
金子みすヾが、娘の幼少の言葉を書き取ったものである。
「おつきさま、やねに、かくれんぼしてる。」
「おかあちゃんの手、つめたいね、
おぶうちゃんの足、ぬくいでしょう。」
の言葉では、1号は私の手の中に自分の手を差し入れてきた。
「かあさんの手、つめたいか?」と訊くとにやりと笑って
「ちょっとつめたい〜」
と言っていた。
それなりに共感する言葉がいくつかあったようだ。
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