普段は制服と部活着ですべての服が完結する1号。
私服というのは中学の塾で終了したらしい。
修学旅行が私服と聞いて硬直している。
「オレ、服持ってない」
「中学の時、おっさん臭い私服と言われた」
とつぶやく。
仕方ないので買いに行く。
「黒と紺と青以外はどうやって着たらいいかわからない」
「チェックなんて論外。絶対無理」
と謎の言葉をはく。
「どうやって考えたらいいかわからないから、店のマネキンの着ているやつを上から下まで買いたい」
で、どこに行くのよ?
「どこに行ったらいいかわからない」
えーい。めんどくさいやつ。
ユニクロでもGAPでもジーンズメイトでも、その他でもどこでもいいんだってば。
「えーと、ユニクロ?」
とりあえず出かけるか。
とりあえず手持ちのチノパンをはく1号。
自転車の調子が悪いので走っていくという。あたしゃ帰りに別の買い物するから、自転車で行くよ。
走りながら、
「私服ってさぁ、生地が固くて走りずらいから嫌い」
そりゃ運動するための服じゃないんだからそういうもんじゃん。
マネキンの着ているようなヤツではピンとこないという。まぁいいんだけど。
皮ジャンが目についたので着せてみる。
「うん。これは仮押さえ」
気にいったらしい。
薄手のセーターと…もう一枚はパーカー?
「それ、持ってる」
お前が持ってるのは青だろ。赤とかどうよ。
「ええええー。赤なんて」
お前の今はいてるスニーカーも黒地に赤じゃん。挿し色で合わせりゃ間違いはないよ。
着てみる。「わからん」
オレンジも着てみる。「わからん」
グレーなら間違いはないかと本人が言うので、着てみる。「足りない」
グレーに黒を合わせて革ジャンだと色味が足りないのは判ったらしい。赤を選ぶ。
今までジーンズをはく子ではなかったが、皮ジャンなら、とジーンズをはく気になったらしく、自分でブラックジーンズを選ぶ。
…それ、ローライズだよ。「なに、それ」
はいてみる。ウエストが浅い。「ないわぁ」
という訳で股下普通のものに替える。「うん。これ」
というわけで皮ジャンその他一式お買い上げ。
「俺もこれで私服デビューさ」
帰って飼猫氏に着てみせる。気にいったんだなぁ。
で、飼猫氏に「グラサン掛ければ」とか言われてまたその気になってて面白い。
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