1号、受験の頃のあれやこれや。
何校か受けたうちの一校の受験日の話。
帰る時間になっても帰ってこない。前の受験日も、帰りに友達とおしゃべりに興じたとか、そのまま塾に報告に行ったとか、いろいろすぐに帰ってこなかった理由はあったので特に心配しないで待つことにする。
帰ってきたのは3時間以上経ってから。
どうしてたのよ。
「一緒に受けに行ったヤツがさ」
うん。
「帰りの電車代20円足りなくて、財布も忘れたっていうから、20円なら一駅分くらいじゃね?とか言って歩いて帰ってきた」
…20円くらいなら貸してあげるとかすればよかったのに。
「それは俺も考えたけど、貸すのは違うかなと思って」
はぁ。まぁそれはそれでいいけど。
「ところがさ、1駅歩いたら1区間安くなるかと思ったら前と同じ金額でさ、もう一駅歩いてみたらやっぱり同じ値段でさ。結局3駅分歩いて帰ってきた」
…ばかだなぁ。
「途中、河をこえるところが分かんなくて河原まで下りて、そのまま二人で水切りしたりして、スゲー楽しかった」
…そうか、楽しかったか。
「で、喉かわいたねーって、彼の分まで奢って、二人でジュース飲んだ」
…ジュース代の方が電車代よりも高くついたと思うが。
「いいんだよっ、楽しかったから!」
いや、楽しかったならいいんだけどねぇ。
でも、ほんとーに男の子ってバカだなぁ。まずは家族が心配してることを思い出しなさいねぇ。
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