昨日のこと。
1号、夜ごはんの前にゴロゴロしているので暇かと思っていたのに、夜ごはんが終わってからリビングにお店を広げ始めた。
「お店を広げる」というのは、何やら作業準備を始めるいとう家の言葉である。
何を始めるの?
「美術の課題、明日までなんだよ。今日まで時間がなくてできなかったから」
まぁ連日遅かったからな。で、美術って何の課題?
「卒業制作とか言うんだけど、3年間の思い出でこれというのを絵というかポスターというか…」
ふむん。
見るとバスケットボールを構えて今にもシュートする光景。バスケ雑誌とか、漫画とかで参考にできるアングルとかないの?
しかし、シュートする後姿を書きたいのではなく、自分がシュートする視界の目線で描きたいらしい。そりゃ難しいわ。
ポーズをとらせて何枚かデジカメで撮ってやる。違う、こっちのショットで、こういうアングルで、と1号なりに意見を言ってようやく自分で納得できるアングルを見つけたらしく、描きはじめる。
「手が難しいんだよなー」
そうだよねぇ。
見るととりあえず下書きらしいので鉛筆でざっざと影を付けている。
それ、アニメみたいに2段階、3段階の色のコントラストに分けて描いてごらん。
手の筋肉の付き方、骨のつながりからすると影の向きはこう。デジカメの絵からは分からないけど、骨格的に解釈しながらデフォルメして行くとこう。
横に別の裏紙を用意して、いい加減なスケッチをしてみせる。
「おぉ」
うん。まぁあとは勝手にやってよ。
まずはこの手の下書きに、濃いめの鉛筆じゃなくてシャーペン使ってる時点で私的にはアウトなんだけど黙っておく。
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