卒業を前に、あるいは卒業の記念にと、当然のことながらいろいろ持ち帰っていた。
卒業記念アルバム、将来就きたい職業について調べたドリームマップだの、なんだの。
保健室の先生が記念に卒業生全員に作ってくれたのは、6年間の身長体重の記録を棒グラフにしたもの。
1枚にまとめられたそれは、シャツの形に折り、きれいにリボンで綴じらていて、そのリボンの長さが6年間の身長の伸びと同じにはかってあった。
6年生全員分作るのは大変だったことだろう。
1号は6年の1月の時点で166センチ,50.4キロ。
入学の時点では127.5センチ、24.1キロだったので、38センチ以上伸びたことになる。
体重も、やせっぽちだ、やせっぽちだと言っているが(そして実際にもっと太った方がいいのだが)、それでもまぁ頑張って50キロ超えたらしい。
あれほど食べてるのに、なんで体重に回らないのかほんと不思議。
卒業アルバムは、アルバムと文集が一緒になったもの。どうも作っているうちに自分の中ではそれは終わったものになったようで。
「学校で友達と一通り見たし、もう飽きたから」
と帰るなりポンとリビングに持って来て、自分ではもう見なくていい、という。さっぱりしたもんだ。
卒業式の記念に、校章が入った新しいアルバムも持って帰った。
今までの遠足や運動会の写真が未整理なので貼ってもよかったのだが。
珍しく部屋の整理をする、と部屋にこもった1号が、今まで作りためたプラモデルの空き箱を切り抜いて広げている。
「これ、何かに整理したいんだけどいいアイディアある?」
卒業記念にもらったアルバムがいいんじゃないの?スクラップみたいに貼り付けて、自分のプラモアルバムにすればいいじゃん。
と言ってみる。
嬉しそうに、真剣にアルバムに戦艦の切り抜きを貼り付ける1号。
あぁ、それ、ページが足りなかったら買足せるからね。と言うと、ふむ、とうなづいている。
戦艦アルバムは満足のいく出来だったようが、部屋はあまりきれいになったとはいえなかった1号の「部屋の整理」であった。
来週には、小学校の教科書とかノートとか、片づけろよ。
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