2号が突然言った。
「あれっ。明日って秋分の日?」
そうだね。おはぎ買ってきた方が良かったかな。
…この季節だと、ぼた餅じゃなくておはぎで正解だよな。<自分で自分に確認。
「おはぎ、なんで?」
秋分の日って言ったらお彼岸だから墓参りだろう。
そういって広告を開くと、なぜか「お彼岸だから手巻き寿司!」なんてスーパーの広告の見出しが出ていて、墓参りに行くわけじゃないんだが、
墓参りの日に手巻き寿司ってメニューはないよなぁ。
と広告に一人ツッコミを入れる私。
「ねぇねぇ。お母さん、お彼岸てなんでお彼岸ていうの?」
そりゃー、彼岸て言ったら、三途の川の向こう岸ですがな。
で、こっち側の岸は此岸ていうんだよ。
「でもどうして秋分の日と春分の日がお彼岸?」
春分の日とか、秋分の日ってどうやって決まってる?
「えっと、昼の時間と夜の時間が同じになる日?」
まぁ正確には同じになるわけではない んだけど、まぁそういうことだよね。
昔の人は夜の時間は「あの世」に通じる時間と考えていたかもね。だから昼の時間と夜の時間が一緒になる1年で特別な日は、あの世とこの世の距離が、一番近くなると考えてたみたいだよ。
そんなことを半分口から適当に言うと、2号、しばらく考えて言う。
「じゃぁ、彼岸にいる人たちは、秋分の日のこと、お此岸って言うの?」
ふむ、どっちから見ても向こう岸の名前がついてるってことかい。
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