1号、最近なかなか反抗期突入らしい。
「お父さんたらひどいんだ」
へぇ。どうした。
「ぼくはひとっことも頼まれてないのに、お父さんがかけてたやかんの火、沸いても止めなかったって怒るんだ。自分は電話に出てて止められなかったから、そのくらい気を利かせてもいいだろうって」
いや、そのくらいやってあげてもいいじゃん。
「でもぼくは頼まれたわけじゃないし、ぼくだって本読んでたのに、ピーピー鳴る音くらい聞こえただろうって怒るんだよ。なっ。お父さん横暴だと思うだろ。2号」
しかし、土日ドッジばかりで出ずっぱりの1号と違って2号はそこそこ、そういう家の中の流れの手伝いができる。
「ボク、両方とも気持ちわかる」
と一方的に1号の味方をしてくれるわけじゃない。
「うらぎりものぉぉ」
まぁまぁ。いつまでも指示出されなくちゃ手伝いもできない子どもじゃいられないってことだよ、1号。
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