腹いっぱいだから、おれは食べないから。子どもたちには適当に食べさせればいいよ。
飼猫氏がそう言う。
でもねぇ。七草前は、「カレー、丼、ふりかけなどのかける飯はダメ」というルールがある我が家。当然チャーハンとか混ぜご飯もだめ。
普通にお昼ご飯って言ったら、うどんか蕎麦でも茹でるか…。
なんて言ってると
「適当でいいんだよー」
と飼猫氏が言う。
だから、その適当もなんかは作らないとダメってことなんだってば。
案の定、買い物から帰るなり、子どもたちが
「おかーさん、おなかすいたー」
と寄ってくる。ね。ほらね。まぁ勝手に食べてもらってもいいんだけど。
1号にいいつけて、適当にうどんを茹でさせる。
「乾麵の細いうどんがいいー。細い奴なら、冷たいうどんでもあったかいのでもいい」
はぃはぃ。2号は玉うどんの太い奴嫌いだもんね。
「ぼく、ざる」
「あ。じゃ、ぼくもー。」
というわけで、食べないと言っている飼猫氏の分を除いて3人分のざるうどんがほぼ1号の手によって用意される。
あー。母さんも少なめにして、少なめに。
…1号、このめんつゆ、薄めすぎ。まぁいいけど。
で、3束分のうどんがあっという間に3人の腹に収まる。あー。お腹いっぱい。
「えっ、ぼく足りない」
「ぼくもーなんかもっと欲しい」
えーぃ。さっき買ってきたバターロール好きなだけ食べなさい。
袋ごと渡す。
「ぼくね、ぼくね。1個か3個欲しい」
…なんだ、その突然とぶ数字は。
「えっ。だってパンが2個だったら、パン・ツーで、エロいじゃん」
…なんだかなぁ。
かくして1袋分のバターロールは一瞬のうちに1号と2号の腹の中に消えたのであった。
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