2号が剣道に行く前に、道着に着替えている。
リビングに道具を全部持ってきて、ソファの横の床の上にそれらを置く。
ズボンを脱ぎ、Tシャツを脱ぐ。
なぜかそれらが床に落とされる場所は、剣道の道着が置いてある場所よりも50センチはずれていて、しかもズボンが置いてある場所とTシャツが置いてある場所もまた離れている。
道着にそでを通しながら、足はテーブルの周りをゆっくりとぐるぐる回るので、毎回のことながら
「歩きまわらないで一か所で着替えなさい」
と声をかける。
特に返事もせず、しかし聞こえてはいるシルシに、防具袋の横まで戻って来てそこで道着の紐を結び、袴に足を通す。
袴に両足を突っ込んでから、袴を引っ張り上げ、袴の紐を結び始めたが、やはり歩きだして歩きながら袴の紐を結ぶので
「歩かないで、足は動かさないで紐を結びなさい」
と言うと。
…。
「むっ、むつかしいよぉ…」
うーん。歩きながら着替えるってのは、2号にとっては着替えるためのゼンマイみたいなものなのかしら。
でも、例えば試合会場とかだと着替える場所もそんなに広くはないしねぇ。歩かなくても着替えられないと困ると思うんだけどなぁ。
学校でも体操着に着替える間、ずっと教室中歩いてるのかなぁ。
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