2号のお友だちの家に招いていただいた。
すぐ近所で、2号がとても大好きなクラスメートの子。
待ちきれなくて朝からソワソワ。
なんでだろうねぇ。昨日も公園で一緒に遊んだのにねぇ。
「おにーちゃんは行ったことないんだよねっ!」
「でも2号だってもうずいぶん行ってないんだろ」
─ そうだね。先方も小さい赤ちゃんが生まれたし、こちらに来てはよく遊んでるけどね。先方にお邪魔するのは…確か夏休み以来じゃないの?
待ちきれなくて、子ども達は外に飛び出した。
我が家のマンションの前。袋小路でほとんどクルマもこない。
袋小路の奥は、学校の緑化地帯で裏山は走り放題である。
え〜っと。出かける前に干しておいた布団を片づけてっと。
さ、お出かけお出かけ。
1号が戻ってきて、トイレを済ませる。
ねえ、2号は?外?
1号と連れ立って外に出ると、裏山の中ほどで2号が泣いている。
どうしたの?
「だ、だって、ボクずっと一人ぼっちで…」
─ 時間にして5分もいなかったと思うが。
でもさ。おうちに母さんいることはわかってたんだから、戻ってくればよかったんじゃないの?
「だ、だって、虫がボクに向かって飛んできたから、おうちの方にいっちゃだめって…」
─ そうか。虫に通せんぼされた気持ちになってそれで帰れなかったのね。
「うん。うぅうぅぅぅわあぁぁぁぁぁ」
そーかそーか。
気が済むまで泣いたらお友だちの家に一緒に行こうな
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