イルカの家

イルカの家ローズマリー・サトクリフ著/乾 侑美子訳

税込価格 : ¥1,785 (本体 : ¥1,700)
出版 : 評論社
サイズ : 四六判 / 325p
ISBN : 4-566-02095-9
発行年月 : 2004.12
サトクリフ。大好きですが、久しぶり。
今まではケルトの古い題材をとったものとかが多かったので今回のはちょっと異色。

ヘンリー8世の時代。
両親を失って親類の家に預けられることになった主人公。
子沢山の家で、他の子ども達と訳隔てなく育てられるけれども、それでも寂しい。
彼女を救ったのは、その家の一番大きな男の子。
無口で物静かで、誰にも話したことのない彼の将来の夢を共有する喜び。

魔女のおばあさんから貰った一つの球根が彼女たちの希望をかなえる。

一つ一つのエピソードが小さな光を掌で受け止めるようなささやかな幸福に満ちているような。
読後感がとてもよかった。

? posted by Yumikoit at 10:21 pm

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