車道に出る手前の私道のアスファルトの上に、カマキリがいた。
背中が薄茶色でお腹が緑色で、ちょっとよたよた歩いている。
後ろ足をつん、とつつくが。こちらを見上げて睨みつけもしない。
覇気がないなぁ。
よく見ると片方の手のカマがない。かなり弱ってる感じだね。
子ども達もつつこうとするが、イマイチ反応がない。
「お腹すいてるのかな」
─ うん、きっとね。でもカマキリは動いている虫しか食べないからねぇ。
1号は通りの端に行って確認して
「アリとかなら食べるかな?」
と言う。うん。食べると思うよ。
「バッタは?」
バッタも食べるだろうけど、この弱っているカマキリが片手で捕まえられるバッタってどんなよ。
しばらく1号は考えていたが、カマキリの前まで行ってカマキリの目のすぐ前に自分の手をだし、それからその手をまっすぐに草むらに向けて指差した。
─ なにしたの?
「うん。あっちの草むらに行けば、きっと虫がいるよって教えてあげたの。
でも行かないねぇ」
─ 1号。その気持ち。絶対にカマキリには伝わってない(断言)
この記事に対するコメント[4件]
1. みやなん — October 20, 2006 @09:37:38
やっぱりファンだわ。。。
Yumikoit October 20, 2006 @11:14:32
親としては今回、内心ニヤニヤしていることがありまして。
去年くらいでしたか、絵本の肉食恐竜を見て「こいつは悪い恐竜だから嫌い」と言っていたんですね。
じゃぁ1号はお肉食べるのキライ?「ううん。お肉おいしい」
それなら、ティラノサウルスも美味しい美味しいって食べてるよね。きっと。
という会話をしていたので、
「生きているものを食べる〜肉食」≠「悪」
なのはよかったなと思って。
残酷とか可哀想とかじゃなくて、生態系の一環として草食も肉食もいて。
カマキリが獲物を捕まえて食べている時に「捕まった獲物がかわいそう」というのは簡単ですけれども「カマキリさん、美味しいね。よかったね」というのも本当なんだなと。
そう思える子ども達でよかったなと思います。
3. ななっち — October 20, 2006 @12:50:16
Yumikoit October 20, 2006 @21:04:36
朝は「きっとアリが来て、冬のご飯にしてくれるよね」と子ども達二人が言っていたのですが、幼稚園から帰ってきたときにまだ同じところに死骸があるのを見て、2号が植え込みの陰の土の上に移動させておりました。合掌。
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