2号と耳鼻科に行ったら、休診日は水曜日だったはずなのに今日も午前休診だった。とほほ。
仕方ないのでそのまままた歩いて家に帰る。
途中、よその幼稚園の前を通ると2号が
「ここは、なんて学校?」
と訊く。幼稚園の名前を教えてやって
「黄色のお星様のついているバスの、幼稚園だね」
といつも見る園バスだと教えた。
うわぁぁ。と目を輝かす。そういや2号はホントよその園バスを覚えている。
あれは星陵、あれは若草、あれはかわい、あれはブィテン…とついでにスイミングスクールのバスまで言える始末。
「2号も幼稚園に入ったら、園バスに乗りたいの?」
2号、大きくうなずく。ふむ。我が家は歩きの登園なんだがな。
さて、1号のお迎えの時間。
いつものようにのんびり歩きながら園まで迎えに行くと、ちょうどバス通園の子がバスに乗り込むところだった。
顔なじみの子に手を振って、そのまま円の敷地内に入るが、2号はすぐにまた園門の方へ駆けていった。
「2号、園門から出ちゃ駄目だよ!」
というとこちらにやってきてふくれっつらをする。
「2号、園バスのお友だちに手を振るのはいいけど、幼稚園から出ちゃ駄目」
というとますます下唇が突き出て、「ボクは拗ねてます」ポーズ。
あんたもしかして、みんなと一緒に園バスに乗るつもりだったの?
泣きそうな目をしながら、黙ってうなずく。
ちょうど園バスに乗り込もうとしていた年少組の担任の先生がにっこりさらりと
「2号くん、そりゃまだ無理だわぁ」
と微笑んで手を振ってくれる。
涙がポロリ。んぷぷぷぷ。
園バスを見送り、手を引いて昇降口まで戻ってくる。
「2号。園バスに乗る子は、幼稚園が終わったあと園庭では遊べないの。
1号は、幼稚園が終わった後も園庭で遊びたいから、園バスには乗らないって言ってたよ。
だから、お母さんは毎日2号とお迎えに来るんだよ。
4月になったら幼稚園だね。2号は、園バスがいいの?園庭で遊ぶのがいいの?」
と訊く。
2号、しばらく考えてから
「…園庭で遊ぶのがいい」
といって走っていった。ふむん。
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