降園後の園庭。
1号はクラスのお友達2,3人と2号を追っかけまわして遊んでいた。
「かんちょ〜!」
とか言いながらお尻を突っついたり、何度か地面に転がす。
2号も遊んでもらってうれしいらしい。<そこで喜ぶな。
下品な遊びするなよ、といいたいところだが、言ったらもっと喜んで何度もするのは目に見えているし
「2号転ばさないでね!」
程度に抑えて流しておく。
夜、風呂に入る前に二人に言う。
「今日はアタマまで砂だらけだし、しっかり身体もアタマも洗わないとね」
「なんでぇ?」
なぜ砂だらけなのか、納得がいかない様子の二人。
けれども、昼間の遊びの様子を思い出させるとちょっと反省の顔。
─ まったく。誰があんたらのアタマと身体を洗うと思ってるんだよ。
1号はちょっと考えて
「じゃあ、ボクが2号のアタマ洗うよ」
─ ほぉ。やってみるか。 …いや待て待て。2号の気持ちは?
「ぼくも、おにーちゃんにあらってほしい!」
─ ふむ。交渉成立。
まず子ども達だけ風呂に入れて、1号に2号のアタマを洗わせる。
やたらシャンプーをつけて、なするように洗う。
あれじゃぁ地肌まで洗えんだろうに。
「ぼくね。身体も洗ってあげるんだ」
と2号のリクエストを確認してから、カバのぬいぐるみタイプのスポンジを選び出して2号の身体を洗い始める1号。
終わってから、私も風呂場に入って1号の身体とアタマを洗ってやる。
「ボクね。2号のアタマ洗ってやるなんて、お母さんみたいでしょ!」
と得意満面の1号。
しかし1号よ。
2号はね。ちゃんと座ってアタマからお湯をかけられる「大人洗い」だから、あんたにも洗えるの。
まずは1号自身が横抱きにして洗われる「赤ちゃん洗い」を卒業しないとね。
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