成田 美名子著
白泉社 (1998.3)
ISBN : 4592731492
価格 : ¥1,575
東逸子の描いた「クリスマスの贈り物」に出てきそうなグレーを基調とした貴婦人が表紙。
白いバラ。
中身は生活雑貨などをテーマにした成田美奈子のエッセイ。
生活雑貨と成田美奈子。一番最初に思い出すのは、ちょっと古いけれども「サイファ 」の中でアニスがとっておきのバスキューブを使ってお風呂に入り、そしてオレンジの香りのパウダーをつけるシーン。
自分にとっての聖なる儀式。
「あたしはつよくなる」
という台詞が印象に深い。
バスキューブや入浴用のタオル、ベッド用のリネン類に対するこだわり。
そういえばサイファを読んで、母親にパッチワークのベッドカバーをねだって作ってもらったことがあるなぁ。私。
カーテンとカーペットの色合いを合わせる楽しみ。
私は面倒がりで、カーペットにはベージュやグレーといった無難な色を選んでしまいがち。まぁ今はリビングにかかっているカーテンもグレー地にブルーのチューリップ模様だから確かに1色共通色があり、違和感はない。そうか、そういう感じで選ぶといいのね。ホームページ作るときみたい。テーマ色の決め方とかさ。
このエッセイを描いた当時は「ナチュラル 」を連載中だったか。
和食器や浴衣の着方などについての思い入れを読んで、イメージをダブらせる楽しみ。なんとなく、ナチュラル以降日本を舞台にしたものも多いけれども、アメリカ文化という感じの成田美奈子の素敵な一面をみる感じだね。
インテリアに興味のあるヒトには深くうなずきながら読むものも多いだろう。インテリア雑誌を楽しみながら読む、その延長で面白い1冊だ。
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