田島 文明 / 田島 なか子
啓明社 (1978.11)
ISBN : 480313202X
価格 : ¥630
1号の大好きな「はじめてのさんすう」シリーズ。
例によってこっそりと?巻末のアンチョコのページを読もうとするが1号に止められる。─ 読み方のコツを知りたいんだってば。ダメなの?
まぁ巻末のこの解説のページ。文字ばっかりで5歳児にはつまらないのだろう。
サッカーグラウンドで試合前に練習しているのかな。
黄色のユニフォームの子と青のユニフォームの子が入り乱れている。
こういう状況で1号に
「どっちが多い?」
と訊くと小さい頃から迷いもせずに「1,2,3…」と数え始めてきた1号。
まったく。数が数えられると単純に数えることしか考えない。
まぁまてまて。1号よ。もしみんな自由遊びしている教室で、お友だち何人?って訊かれたらすぐに数えられる?今数えた子が、次の瞬間には積み木のところから滑り台まで走っていっちゃってるかもしれないよ?
そういわれて躊躇する1号。
次のページでは試合前の整列。チームごとに整列して、握手している。
「どっちがおおい?」
安心して「同じ!」と答える。
背番号を見ていたみたい。
「11人、いるね。野球は、9人だね」と言う。
そうそう。だからサッカーはイレブン、野球はナインっていうんだね。
試合の流れが数ページに渡って描かれている。個々のページで「黄色が多い!」「青が2人、多いよ!」というけれども、グラウンドの一部分を切り取った光景だと言うのは把握しているみたい。
怪我をして一人運ばれると、2号が「なんで救急の人がいるの〜?」
そして試合終了のときの整列。「どっちが多い?」
これはこれで面白いけれども、数の対比を描くのに最初と最後のホイッスルだけでは、子どもにとってストーリィに間が開きすぎるかもね。
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