一昨日の兵庫県福知山線での脱線事故 。
1号も興味シンシンでスピード出しすぎちゃったから、脱線したんだよね。とか、前の駅で遅刻しちゃったから、急いでいたんだよね、とか。1両目は駐車場に突っ込んだよね、とか。
テレビで聞きかじった事情を子どもなりにあれこれ言っている。
夕ご飯のあと、私がテレビでニュースを見ていると、一緒に見ていた1号が言った。
「おかーさん。なんであの車両、あんなふうにめくれちゃってるの?」
脱線した車両から、中に閉じ込められた人たちを救出するために、苦慮しながら切り開かれた車両の壁。
そういうところが気になるのかー。
う〜ん。なんと説明したもんかな。
中で怪我している人たちを、電車の外に出してあげないと、お手当てできないでしょう。どうすればいい?
「うんっ。レスキュー隊の人がね。お怪我した人を救急車に乗せてあげればいいんだよ!」
…いや、簡単に言いますが、それが大変なんだってば。
ちょっと考えてから、空き箱を探す。
ちょうど家に残っていた空き箱を幼稚園の工作用に大量に出してしまった後なのでこれといったものが残っていない。う〜ん。
あ。これこれ。
1号の工作したおもちゃが入っている箱から、牛乳パックで出来た電車を取り出す。既に遊びまくって、へしゃげている。
中に、私のバレッタを入れて。もう一度つぶして、へしゃげさせる。
これが、脱線して変形した車両。
次に、2号のオムツを入れているプラスチックのケース。横にして、そこに先の変形した電車を入れる。
さて、これでマンションの駐車場と脱線した車両のつもり。
次に、缶ペンケースを取り出す。ちょっと大きいけれども、駐車場に残っていた自動車のつもり。電車おもちゃの上に載せる。
ヒモを取り出して、駐車場に見立てたプラスチックのケースの上からヒモをかける。缶ペンケースを宙吊りにする。
はさみを出して。
さぁ。1号。缶ペンケースを動かすことなく、牛乳パックの変形した電車の中から、私のバレッタを救出することが出来るか。
しばらく四苦八苦している。元々ハサミがそんなに上手じゃないので、どこにハサミを入れればバレッタを取り出す穴が開けられるのか、イメージがわかないのだろう。
降参するまで待ってから、ゆっくりと牛乳パックを切り開いてバレッタを取り出してやる。
本当の事故現場の作業の大変さや、それを囲む被害者の皆さんやその後家族の方々の気持ちを、1号が理解できるとは思わないけど。
こんな遊びをしていることが、不謹慎とも思ったんだけど。
でも「どんな風に作業しているの?」という疑問点。大事にしてやろうとか思ったわけ。
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