加藤 浩美
文芸春秋 (2003.11)
ISBN : 416365450X
価格 : ¥1,470
昨年、松田聖子主演のドラマ を見た。
最初タイトルをよく見ないままに見始めた飼猫氏も途中から真剣に見出して
「これの本を、以前本屋で読んだことがあってさ」
と言い出した。
それが本書である。
生まれて1週間目でダウン症と判明したわが子。
先天性の心臓の病気で、1年くらいしか生きられない…という宣告。
秋雪くんは、それでも最初の1年を生き、2年目も、3年目も元気に生きる。
他の子よりも成長は遅くとも、ゆっくりと自分の足で立ち、歩くことさえ覚える。
子どもを望む夫婦は、子どもを望む時その子が五体満足であると信じて疑わない。
それでも何らかの病気を持って生まれてくる子はいるのだ。
その病気の重さ、軽さの違いはあるとしても…。
先天性の病気を持って生まれたとき。親は一度は自分を責める。
誰のせいでもない。でも自分を責めるしかないときがある。
明日は、来てみないとわからない。ただ、今があるだけ。
その一瞬のためだけに生きる。
そういう生き方があってもいいのだ。
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